霧晴6:毛利探偵と初対面 ページ6
別に彼らが嫌いなわけではないのだ。
むしろ大好きだし、本当に良い人達だと思う。
すぅ、と息を吸い、心を落ち着かせる。
『よう、どうしたんだ?こんなところで会うなんて偶然だな』
自然な雰囲気で話し掛けた。
いや、話し方は初めて会った人からは全然自然ではないと思うが…。
「こんばんは、Aさん。
今日は父の仕事の都合でこの船に乗ったんです」
「父の毛利小五郎です」
キラリ、とでも形容するべきだろうか。
とても素晴らしいキメ顔で握手をしてくれた。
…いや、別に乏しているわけではない。
『あぁ、あの毛利探偵だったか!初めまして。貴方の探偵としての名推理の噂はかねがね。
私はAA。どうぞ宜しく』
笑顔で手を握り返した。
すると、キョトンとした顔で毛利さんがこちらを見つめてきた。
「ん?AAって…絵本作家の?」
『そうだが、何故知っているんだ?』
「何故も何も、最近活躍している作家として有名じゃないですか〜!」
…嘘だろ。
確かに一応生計を立てられる位にはなっているがそこまで有名ではないと思っていた。
そこまで有名ではない、と思う…。
『あはは…毛利探偵にそう言って頂けるのは嬉しいことだ』
ただのお世辞だろうと思い、軽く愛想笑いを浮かべた。
「そういえば、Aさんはどうしてここにいるの?」
下から可愛らしい声で近寄ってきた黒い影…。
どう回避しようか。
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paranoia(プロフ) - ありがとうございます!次章もぜひ楽しんでいただけると嬉しいです…! (2018年4月1日 22時) (レス) id: 1c11084766 (このIDを非表示/違反報告)
ロミオ(プロフ) - 4章も終わりおめでとうございます!結婚のやつもぜったい見ますね! (2018年4月1日 10時) (レス) id: ebb52c12f2 (このIDを非表示/違反報告)
paranoia(プロフ) - 最近更新遅くなっていますが、この作品を楽しんでいただけているみたいで正直とても嬉しいです( 〃▽〃)これからも頑張ります! (2018年3月30日 17時) (レス) id: 1c11084766 (このIDを非表示/違反報告)
ロミオ(プロフ) - めっちゃ面白いです!すごい好きです、この作品!更新楽しみにしてます! (2018年3月30日 15時) (レス) id: ebb52c12f2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:paranoia | 作成日時:2018年3月26日 23時