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邂逅 ページ22

ブツンー。


「フヒヒヒヒ!あぁ、こんな物で俺が縛れると思ったかぁ?
残念でしたぁ。手錠だろうと何だろうと、破れるのさぁ〜!」



目の前には、拳銃を握りしめた男が立っていた。



『…お前っ、』


「まぁ、何でも良いんだぁ。
俺さ、ガキの頃から独りだったんだ。生きてる実感もなくて盗みに出た。
その時に人を殺して、生きている実感がわいたんだ。

最高だったよ!あの時の感触はいつまでも忘れられないさ!!」






…獣が、吠える。

けれど、私にはもう何も聞こえなかった。
彼の体を寝転がせて、手を握りしめても、何の返事もない。



私は、また同じ事を繰り返したんだ。

大切な人を守ろうとしたハズなのに、守れない。


私は非力で、愚かだ。


嘘だって、最近はあまりついていなかった。
それは、彼が待っていてくれたから。
私の帰る場所は、彼の所だったから。






見つめていた地面に、ナイフが突き刺さる。
そのナイフは先程、零さんと戦っていた時に使われていたナイフだった。


男は別のナイフを取り出して愉快に笑っていた。

「お前、強いんだろう?
なぁ、俺と戦ってくれよっ!
お前を殺せば、本当に俺は生きているんだと感じられる!!」




…私には、戦闘能力なんて物はないのに。

それでも、突き刺さったナイフを引き抜く。









『…分かった。いいぜ』

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paranoia(プロフ) - ありがとうございます!次章もぜひ楽しんでいただけると嬉しいです…! (2018年4月1日 22時) (レス) id: 1c11084766 (このIDを非表示/違反報告)
ロミオ(プロフ) - 4章も終わりおめでとうございます!結婚のやつもぜったい見ますね! (2018年4月1日 10時) (レス) id: ebb52c12f2 (このIDを非表示/違反報告)
paranoia(プロフ) - 最近更新遅くなっていますが、この作品を楽しんでいただけているみたいで正直とても嬉しいです( 〃▽〃)これからも頑張ります! (2018年3月30日 17時) (レス) id: 1c11084766 (このIDを非表示/違反報告)
ロミオ(プロフ) - めっちゃ面白いです!すごい好きです、この作品!更新楽しみにしてます! (2018年3月30日 15時) (レス) id: ebb52c12f2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:paranoia | 作成日時:2018年3月26日 23時

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