【銀魂】Everyday 真選組！ (ページ7)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:8,659 hit

6話ページ7

.
☆ 沖田side ☆

かれこれ１時間は乙女ゲームについて話し続けている。もういい加減耳が落ちそうだ。内容がくだらなくて、とてつもなくどうでも良いから。

漸く話し終えたようで満足そうにゲームのパッケージを畳の上へ置いたAさん。「あ、そうそう」とまた口を開いたので、まだ話すのかとうんざりしていたそんな時。

「そーいえばね、最近、誰かにつけられてる気がするの」

それは、かなり一大事じゃないのか。
相変わらず危機感が無いというか無防備というか。
そんなんだから誰かに目を付けられたんだろ、と本日何度目かのため息を吐けば「ま、気の所為かもしれないけど」と続ける。

沖田「どんな奴なんです？」

「んー、見てはいないんだけどね。その辺の攘夷志士かもわからないし。気には止めてないよー」

沖田「へぇ･･･」

そんな会話をしていると、山崎が大量の封筒を抱えて俺の部屋へ「入ります！」と言う。
そして「Aちゃん、沢山届いてたよ」とその封筒を床へドサッと置いた。

「また届いたの？私、人気者だな」

沖田「また？つーことは何度も来てるってことですかィ？」

「うん」

沖田「中身は？」

「私の写真と熱烈なプロポーズが書かれた手紙」

「それストーカー･･･」と言いかけた所で「それストーカーじゃないですか？」と山崎に先を越され何とも言えないイライラが込み上げた。

後でミントンラケット折っておこう。

「は？ストーカー？なわけないない」

土方「山崎ィィ！！ちょっと来い！！」

山崎「はいィィ！！」

返事をした後、「では失礼します」と山崎は慌ただしく出ていった。土方のヤローの怒りの矛先が山崎から俺に向かないように祈りつつ俺はAさんに話しかける。

沖田「Aさんにストーカーするだなんてそいつも物好きですねィ」

「失礼だなぁ、私にもストーカーの1人や2人いるよ」

沖田「それいい事じゃないと思いまさァ」

久しぶりに暇潰しが出来そうだなとか、どうやってストーカー野郎を懲らしめてやろうかなんてドS心に火がついたところで「ストーカーなら旦那に頼むか」と言うAさん。

思わず「は？」とマヌケな声が出た。

「ん？だって万事屋でしょ？旦那」

沖田「･･･そーですねィ」

「そうと決まったら行ってくるよ！」

沖田「んじゃ送りまさァ」

「そうだね･･･。うんっ、じゃあお言葉に甘えて」

.