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side まさかど
午後までかかる予定だったロケが思ったより早く終わって、大晴と2人でどこか行くかと話していた時、
晶『小島くんが熱出しちゃって、午後から俺仕事あるんで誰か助けてくれませんか?』
最年少からヘルプのメールが。
リチャ末の2人は仕事で行けへんみたいやし、ちょうどいいから俺らが行けるでと返信する。
福「熱出てもうたか……」
正「季節の変わり目やもんな」
正直、体調を崩しやすくなったこじけんの看病を任されることはメンバーみんな慣れてるから、可愛いけんくんに会える〜ぐらいにしか思ってなかったけど、、
正「おじゃましまーす、…おお、すごいな笑」
部屋に入ると、散乱したこじけんの服やティッシュ、投げ捨てられたぬいぐるみ達と、困り果てた顔の晶哉。それに、パジャマ姿のまま抱きかかえられグズグズと泣いているけんくん。
福「なんか今回は手強そうやな……」
晶「あ、正門くん大晴くん!」
正「遅くなってごめんな、抱っこ変わんで」
晶「ありがとうございます」
元から細かったけど、幼くなってからさらに体重が減ってもうたこじけんは、身長差のある俺や大晴やって簡単に抱っこできてまう。
正「けんくん、おはよー?」
健「んっ………おぁよっ」
正「からだあっちっちやな、しんどい?」
健「っ、……いたいいっ」
正「せやな、いたいなぁ、、」
頭を抑えて、痛い痛いと訴えかけてくる。
晶「何をするにもいや、いや、って言われてもうて、熱ぐらいしか計れてなくて……よろしくお願いします。」
必要なことだけ教えて貰って、もう時間だからと玄関に向かうまさやを見送りに行く。
まさやと離れたくないと言って暴れるけど、しんどい体には抗えず、2人がかりでがっちりホールドすればあとはただ泣き続けるだけ。
健「ふぇぇぇっ、まぁくんっ、あいたい、のっ!」
正「まさやはおしごと。いい子で待ってたらちゃんと帰ってきてくれるからさ、とりあえずえんえんしないで?」
健「やぁぁっ!まぁくっ、まぁくんっ」
何を言ってもまさやに会いたいとしか言わず、ずーーっと泣き続けてて脱水も心配になってくる頃。
福「ちょっとでええからお水飲んでや?」
健「いやっ、いややっ……あい、たいっ」
正「もうあかんな、これ。さすがに病院連れてかな危ないわ」
床に転がってた体温計を拾い上げ、測ってみれば熱はぐんぐん上がって39度。
いくら体調を崩しやすいけんくんとはいえ、こんな高熱はなかなか見ないから焦る。
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作者名:みお | 作成日時:2023年10月9日 17時