・ ページ4
・
健「でもっ、けんもいくっ！」
「「？？？」」
誠「え、？」
健「けんも、おしごと、いきたいっ、の！」
誠「あちゃー笑」
お仕事楽しい理論で説得したと思ったら、思わぬ所で火をつけてもうたみたい。
仕事したいという気持ちは素晴らしいんやけど、目は真っ赤で腫れとるし、泣き疲れたんかあきらかに眠そうな顔しとる。
晶「これは……？？」
リ「１回寝かせよう笑」
正「せやな」
とりあえず1本目は休ませて、２本目以降に大丈夫そうであれば出してあげることに。
晶「……ってことなんやけど、お約束守れる？」
健「できる！待ってる！寝れる！」
誠也くんの説得があまりにも響いたようで、すんなりと受け入れてくれたところからして、きっと今日はこの後ずっとご機嫌やろうな笑
晶「こじまくーん？起きれます？」
健「ん……まさやっ……、、ふぅー……よし。」
“けんくん”呼びから“小島くん”呼びに変えることが、俺らなりの仕事モードへの切り替え。
普段手こずる寝起きやって、今回は一瞬。
晶「頑張りましょね」
健「おん、」
つい1時間前まで大泣してたとは思えないほどいつも通りの様子で撮影が進んでく。
健「……ん、まーくん、、……」
晶「はいはい、お疲れ様〜、頑張ったな？」
健「まーくん、とんとん、して？」
晶「よしよし、もうおねんねしちゃおっか」
たくさん泣いたのと、たくさん喋ったのとですっかりくたくたの小島くんを抱きかかえたら、すぐに耳元から規則正しい寝息が。
まだ夜ご飯も食べさせてないし、ほんまは寝かしたくないねんけど今更寝かせないよう頑張ったってどうせぐずられるだけやからまぁええか、と。
正「あら、けんくんもう寝たの？」
晶「ぐっすりです笑」
福「今日頑張ってたもんな〜」
今日みたいに前触れもなくイヤイヤする時もあるけど、ちゃんとこちらの気持ちを伝えればけんくんもそれに応えてくれる。
まあ、それが可愛くて可愛くてしゃあないんよ笑
誠也くんの説得で許してくれたみたいに、けんくんは少しずつ、ほんまに一歩ずつ大人に変わっていく。
でも、
晶「ぎゃっ！なにこれ〜？」
家に帰ってから、俺が撮影前に着てた私服がけんくんの涙やなんやらでビッショビショなことにびっくりするんはきっといつまで経っても変わらんと思うけどな笑
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 170人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みお | 作成日時：2023年10月9日 17時
