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誠「こじまー?どしたんよぉ」


いつもの泣き声が〜とは言ったけど、明らかにいつもよりかはおっきい?ってか激しいねん。


そもそも仕事の時以外は四六時中いっしょにいる佐野が、こんだけ大泣きしてる小島のそばにおらん訳ないやん?


誠「こじまー?、、ちょ、お話しできる?」


やから俺らの末っ子2人になんかあったんかと思って話聞こうとしてんやけど、、


健「ふぇぇぇぇっ、、まぁくっ、、」


割と聞き分けのいいはずの小島が、泣きながら佐野の名前を呼び続けるばっかりやから、


誠「さのと喧嘩でもしたんかー?」


俺に電話かけてくるってことは喧嘩したかなんかやろうなって。


ほんまは貴重な睡眠を妨げられて嫌やけどな、しゃあないから可愛い弟の喧嘩の仲裁ぐらいはしたるわ。














晶「あれ?せーやくん?」


可哀想やけど小島との電話を切って、佐野に電話かけてみたら、喧嘩してるとは思えんくらいあっけらかんとした声なんやけど。
なんか電話の奥でいろんな人の声聞こえてくるし。てか外か??


誠「おま、小島と喧嘩したん?」


晶「は、え、なんで?」


誠「なんで〜ちゃうよ。小島が大泣きで俺に電話してきたんやけど。喧嘩してるわけとちゃうん?てかお前今外なん?」



ますます頭にハテナが浮かんでくる俺をよそに、電話の向こうでクスッと笑い声がする。




晶「あー、いや、喧嘩してないです……笑」



話を聞けば、

忘れ物を取りに家を出た佐野のことを、小島は置いてかれたと勘違いして……みたいな?


晶「まさか泣いて誠也くんに電話するとは…もう寝たかと思ってました、」


とにかく喧嘩したわけじゃないようで一安心。



誠「で、あとどんぐらいで家帰れそうなん?多分あのままやと小島泣きすぎて声枯れてまうで」


晶「え、そんなギャン泣きっすか?」


俺の話を聞いてちょっと慌て始めた佐野から聞けば、駅に人が多すぎてまだマネージャーと合流できてないとか。


晶「あと30分で家に着けるかどうか……」


誠「んー、、もうしゃあないから俺行くわ。」


ちょうどホテルからあの家までの距離も近いし、よく泊まるからメンバー用の布団もあるし、

何よりもあの状態の小島を1人にしとくわけにもいかないしな?



晶「ほんまありがとうございます、できるだけ早く帰ります!」


かなり焦り始めた佐野との電話を切って、マネージャーに行き先の変更を伝え2人の家の前で降ろしてもらう。

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作者名:みお | 作成日時:2023年10月9日 17時

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