・ ページ16
・
誠「こじまー?どしたんよぉ」
いつもの泣き声が〜とは言ったけど、明らかにいつもよりかはおっきい?ってか激しいねん。
そもそも仕事の時以外は四六時中いっしょにいる佐野が、こんだけ大泣きしてる小島のそばにおらん訳ないやん?
誠「こじまー?、、ちょ、お話しできる?」
やから俺らの末っ子2人になんかあったんかと思って話聞こうとしてんやけど、、
健「ふぇぇぇぇっ、、まぁくっ、、」
割と聞き分けのいいはずの小島が、泣きながら佐野の名前を呼び続けるばっかりやから、
誠「さのと喧嘩でもしたんかー?」
俺に電話かけてくるってことは喧嘩したかなんかやろうなって。
ほんまは貴重な睡眠を妨げられて嫌やけどな、しゃあないから可愛い弟の喧嘩の仲裁ぐらいはしたるわ。
晶「あれ?せーやくん?」
可哀想やけど小島との電話を切って、佐野に電話かけてみたら、喧嘩してるとは思えんくらいあっけらかんとした声なんやけど。
なんか電話の奥でいろんな人の声聞こえてくるし。てか外か??
誠「おま、小島と喧嘩したん?」
晶「は、え、なんで?」
誠「なんで〜ちゃうよ。小島が大泣きで俺に電話してきたんやけど。喧嘩してるわけとちゃうん?てかお前今外なん?」
ますます頭にハテナが浮かんでくる俺をよそに、電話の向こうでクスッと笑い声がする。
晶「あー、いや、喧嘩してないです……笑」
話を聞けば、
忘れ物を取りに家を出た佐野のことを、小島は置いてかれたと勘違いして……みたいな?
晶「まさか泣いて誠也くんに電話するとは…もう寝たかと思ってました、」
とにかく喧嘩したわけじゃないようで一安心。
誠「で、あとどんぐらいで家帰れそうなん?多分あのままやと小島泣きすぎて声枯れてまうで」
晶「え、そんなギャン泣きっすか?」
俺の話を聞いてちょっと慌て始めた佐野から聞けば、駅に人が多すぎてまだマネージャーと合流できてないとか。
晶「あと30分で家に着けるかどうか……」
誠「んー、、もうしゃあないから俺行くわ。」
ちょうどホテルからあの家までの距離も近いし、よく泊まるからメンバー用の布団もあるし、
何よりもあの状態の小島を1人にしとくわけにもいかないしな?
晶「ほんまありがとうございます、できるだけ早く帰ります!」
かなり焦り始めた佐野との電話を切って、マネージャーに行き先の変更を伝え2人の家の前で降ろしてもらう。
170人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みお | 作成日時:2023年10月9日 17時