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健「やぁぁっ、、やらぁぁっ、！！」
晶「ちょ、すぐ終わるから動かんで〜」
いつ寝てもいいように、と歯ブラシを口に突っ込めば、
もう眠気覚めたんちゃうかってくらい泣いて抵抗される。疲れてるせいかいつもよりも幼いんよな、1人でお留守番できるか微妙なところって感じ。
晶「ほい〜きれいきれいなったで！！」
健「ん、、…あぃっ、」
なんとか歯磨きを終えベットに運び、部屋着の上からもこもこパーカーをすっぽり被せてお気に入りの抱き枕を抱えさせる。
さっきまで泣いてたこともあるし大体いつもこのあたりで寝てくれるんやけど……
健「ん〜っ、、ん、まぁくっ、、」
晶「どーしたん、ねぇへんの？」
健「、、ねんねっ、…」
晶「ねんねしてええんよ？」
布団もかけてあげれば寝る準備は万端なのに、目だけはパチパチと開けて俺を見つめる。
健「まぁく、も、、ねんねっ、」
晶「ごめんな？まぁくんもう出なあかん時間やねん」
健「やらぁっ、、だっこ、、！」
健くんが、広いベッドでひとりで寝るっていうのが苦手なのはわかってるんよ？
でも、さすがにもうそろそろ家を出なマネージャーさんを待たせてまう。
忘れもん取りに行ってもらってるだけでも申し訳ないのに、寒空の下待たせるわけにはいかないやん、。
晶「はい、じゃあまだねんねしなくてええから。あったかい格好してまぁくんのこと待ってて？」
なんかあったらすぐ連絡してな？と、
片手に健くんのスマホ、もう片手に俺のちびぬい(デカぬい？)を持たせ、床に置いてあるおっきいくまさんのとこに座らせて足早に部屋を出る。
泣き声は聞こえてこないから、たぶん眠いんやろう。きっとすぐ寝落ちしてくれるんちゃう？
晶「いってきまーす、すぐ帰ってくるからなんかあったら絶対連絡してやー？」
適当にコートを羽織り、寝室に向かって一言呼びかけてから玄関ドアを開ける。ほぼ聞こえてないやろうけどな。
………いや、さっっっむ。
ＮＯside
慌ただしく出ていった晶哉をよそに、ぽつんと部屋にひとりぼっちの健くん。
健「まぁ、、くっ、」
しばらくはチビぬい晶哉くんに顔を擦り寄せてうとうとしていましたが、
もうそろそろ眠りそう…って時に
いつも寝付く時に撫でてくれる大きな手も、あたたかい体温もないことに気づいて、
そのクリクリなおめめがぱちっと開きます。
健「っ、まぁくん……どこっ、、？」
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作者名：みお | 作成日時：2023年10月9日 17時
