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翌日の夜。
今日はバイトなかったから、いつもより早く帰れてん。
帰り道に昨日のコンビニの前を通りかかったから、ちょっとの好奇心で中を覗いてみると、
「あ……昨日の…！！」
「おお！昨日ぶりやな！今日は早い時間なんやな」
「はい、……あ、あの、昨日のお礼をしたいんですけど……」
バイト終わりの昨日の若い店員の子が出てきて、お礼をしたいって。えらい律儀でええ子やな。
「君、名前は？」
「はい？」
「いや、せっかくコーヒー奢ってもらってるけどさ、お互い名前も知らないってなんか変やん？」
「あ、、佐野、晶哉、、です」
「まさや……ええ名前やな。じゃあ、佐野くんって呼ぼっかな。
あー、俺は小島健、なんか適当に呼んでや。」
晶「………わかりました」
そこから俺は持ち前のコミュ力で、いろいろ聞き出して。
俺よりも背が高くて、可愛らしい顔をした佐野くんはまだ高校三年生やって。若すぎるやろ
「でもさ、なんであんな深夜にバイトしてたん？店長に言って早いシフトにしてもらった方がええんちゃう？」
お互いの自己紹介や世間話も尽きてきて、そういえば、と気になったことを聞いてみた。
晶「ああ、学校終わってすぐの時間は別のバイト入れてるんですよ。それで、あの時間にできるバイトがコンビニしかなかったんで。今日は一個だけだったから早い時間だったんです。」
まじか、この年でバイト掛け持ちとか凄すぎるわ。
「えー、親御さんとか心配しないん？」
晶「いや、まあ、そりゃ、、……一人暮らししてるんで。」
なんか聞いたらあかんこと聞いてしもたかな……急に顔が暗くなって濁してきたもんだから、焦って話を変える。
「まあ、お互い一人暮らししてるわけやし、仲良くしようや。よろしくな？」
１８歳にしては大人びている佐野くんと、なんだか赤の他人って関係のままで終わらせたくなくて。
少し強引やけど、佐野くんがコンビニのシフトが入ってる日はバイト終わりにコンビニ裏に集まろうって約束した。誰かと約束なんて、こんなん小学生以来やわ笑
なにより、佐野くんやったら俺の話も聞いてくれて、理解してくれるんやないかって期待しているから………
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作者名：みお | 作成日時：2023年8月22日 16時
