僕らのペースで ページ12
green×
side まさや
晶「せいやくん……？」
「ん…？あ、さの……」
晶「どうかしましたか？」
「んーん、なんでもない。」
嘘だ。時折鼻を啜る音が聞こえるし、声も震えてる。
部屋が暗くてよく見えないけど、きっと目は真っ赤なんだろう。
晶「なんでもない人は夜中にベッド抜け出さないでしょ笑」
こういう時はこちらから踏み込んじゃうとかえって話しにくくなるから、わざと明るめに返す。
「……、さのっ…泣」
晶「ん、おいで。」
両手を広げると素直に飛び込んでくる小柄な彼が愛おしい。
晶「かわいいせーちゃんが元気ないと、俺もかなしいなぁ……」
さりげなく話を聞き出すために、ちょっとずるい手を使って。
「まさや……かなしいん……？」
晶「んー、誠也くんが悲しいならそりゃ俺も悲しいな。」
寝起きだからか、泣いてるからか。少し舌足らずな喋り方になぜか不安を覚える。
「…まさやっ……」
晶「ん？もう大丈夫？」
「うん、、」
晶「じゃあもう寝る？それか、ちょっとお話しするか……」
「……。わからんねん。」
晶「はい…？」
誠也くんのとろんとした目を見て、てっきりこのまま寝落ちしちゃうかな、なんて考えていたから、
彼が不意に呟いた言葉の意味がわからず思わず思考が停止する。
「わからない。なんで泣いてしもたんか、どうしてこんな怖いんか。」
「なんていうんやろな……おっきい何かが…こう…」
そう言って胸の辺りを抑える仕草に、心臓がぎゅっとなる。
晶「ん、分かるで、俺も。」
こういう仕事をしていると、あるとき急にやってくる漠然とした不安。
誠也くん普段は甘えたやけど、ほんまに甘えたい時は自分から言い出すの苦手なんよな。
「まさや……離れんとってな…」
晶「あたりまえやん、一生離れへんで。」
その小さな体で、大きな責任背負って。
晶「俺やってもう子供やないねんで？ちゃんと頼ってや。」
「まさやが一番俺のことわかってくれてるな…笑」
晶「だてに誠也くんの恋人やってないんでね笑」
「ん……まさや…」
晶「ふふっ、もう眠いやろ？寝れるときに寝とき。」
泣き疲れて俺の腕の中で眠る誠也くんをベッドに寝かせ、その隣にもぐりこむ。
抱き上げた時のあまりの軽さに少し胸が痛むけど
幸せそうなあどけない寝顔に、
晶「大丈夫、Aぇ! groupは最強やから。」
いつもより強く抱きしめて眠りについた。
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みお(プロフ) - cocoさん» 無事移行いたしました！移行先の一つ目のお話がリクエスト作でございます。これからも楽しんでいただけたら幸いです！！ (10月29日 13時) (
レス) id: f3677342fa (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 再度暖かいコメントありがとうございます！10月中には以降したいと思っております。以降したらまたお伝えいたします、リクエスト作品の完成が遅れてしまっており申し訳ありませんが、これからもこの作品を読んでいただけたら幸いです！よろしくお願いいたしますm(_ _)m (10月23日 7時) (レス) id: 8a4ca7574a (このIDを非表示/違反報告)
coco - 今回のお話読ませて頂きました。めちゃくちゃ正門君の良さも小島君の良さもでてて、誠也君と小島君付き合えて良かったです^_^ (10月20日 18時) (レス) @page49 id: c52cb1445e (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - cocoさん» リクエストありがとうございます！二つ目の方は移行した先で投稿させていただきます。諸事情により少し遅くなりますが、待っていただけると幸いです！ 今回のリクエスト作品で何か直して欲しい点がありましたら気軽にコメントください！ (10月18日 0時) (レス) id: f3677342fa (このIDを非表示/違反報告)
coco - 誠也君（幼稚園生）が発達障害があり保育園で少し嫌な事言われて小島君との部屋にこもり泣いちゃう。小島君に話したら保育園に伝えてくれて誠也君が兄弟に感謝する。少しずつ成長していこうねって言って約束する。 (10月15日 16時) (レス) id: c52cb1445e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みお | 作成日時：2023年7月29日 13時
