父さんの過去 ページ5
父さんの話をまとめると、つまり。
父さんは元は…世界貴族:天竜人で。
この世界の創造主達の末裔って事だ。
だが、父さんの父が突然「下界に降り、天竜人をやめる」と言い出し、家族4人で下界に降りた。
ーーー…そして、当然だが……下界の人間達に追われ、殺されそうになった。
最終的には…父さんとロシナンテだけが生き残ったけど、そこで2人は生き別れに
…父さんは、その生々しい物語を、ゆっくりと…それでいて、淡々とした言葉で紡いだ。
まるで、悲しみや怒りといった感情が失われた人形のような声だった。
『……1つ、聞いていいか？』
ドフ「何だ、言ってみろ。」
『以前父さんは、俺の任務のその先の目的について………【俺達の国を取り戻す】といった趣旨の言葉を口にしていた。
…それは、どういう事なんだ？
天竜人が国そのものを統治しているなんて話はーーー…』
ドフ「あァ……そういやァ、そいつの事も言ってなかったな。だが、そりゃァ簡単な話だ。
はるか昔ーー……この世界の創造主の1人だった『ドンキホーテ』の名を持つ王が統治していた国があった。
国の名は、ドレスローザ。
創造主の王である『ドンキホーテ』は、自分が天竜人になる際に、国から1度去ったんだ。お前の言う通り、天竜人が直接、国政なんて簡単に出来ねェからな。
だから今、ドレスローザを支配している王は、本物の王家では無い。ただの、埋め合わせの王に過ぎねェ。
ーーー……そして、俺は正真正銘、真の王家の血を引く……『ドンキホーテ』の人間だ…！！
天竜人から堕ちた今、再び国を奪い返しに行くのは必然だろう？」
…。
そうか。そういう事だったのか…！
……だから父さんは、
ーーー…船員達を…幹部達を、「船員」と呼ばずに「ファミリー」と呼ぶ事も。
父さんの話を聞いて、やっと心の中でモヤモヤしていた感情が晴れた気がした。
すっ、と納得した気分だ。
ドフ「………俺が元・天竜人に見えるか？フッフッフ…！！！
…滑稽だろう？神だった奴が、たった1人の馬鹿な男のせいで何もかも失って…！！
そして、たった1人だけ残った家族も、自分の手で殺した…。
それが、俺だ。そして、お前はそんな【哀れ】な男の息子だ、A。」
『………』
俺は拳をギュッ、と握り、
素直に、思った事を告げた。
『俺はーー…』
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ラティ - 面白かったです。 (10月10日 21時) (
レス) @page19 id: 217334ba83 (このIDを非表示/違反報告)
紅掛きょん(プロフ) - 面白すぎて一日掛けて全部読んでしまいました！ドフラミンゴに沼りそうです！更新楽しみにしています！頑張ってください！ (5月10日 17時) (レス) @page19 id: 49dcbf2b4a (このIDを非表示/違反報告)
しろ - 面白くて一気に読んでしまいました。更新楽しみにしてます！ (2023年3月4日 1時) (レス) @page19 id: 93afb517a4 (このIDを非表示/違反報告)
礼 - 一気読みしました！どストライクです 更新頑張ってください！ 応援してます！ (2022年9月19日 11時) (レス) @page19 id: eb2956f6d8 (このIDを非表示/違反報告)
パぁ - めちゃ好きです‼︎更新待ってます‼︎頑張ってください‼︎ (2022年7月10日 19時) (レス) @page19 id: c4c5830ebb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜星詩 | 作成日時：2020年3月18日 2時
