医務室 ページ47
『……！！』
はっ、として目が覚めて……体を起こす。
『………ここは。』
辺りを見回して、自分が医務室にいることを悟った。
そうか。あの後……試験の時にガープに殴られそうになって…気絶して………ここに運ばれたのか。
折れた拳に巻かれた包帯を見ながら、そう思った。
すると、目の前に【いつも】俺の周りを飛んでいるあの魂が、光りながら飛んできた。
ーー……まるで、俺の顔色を伺うかのように。
『……心配してくれてるのか？』
そう尋ねると、頷くかのように上下に動く魂。
『…そうか。』
小さくそう呟いた時だった。
…ｶﾞﾀｯ
コーヒー「ﾁｭｳｳｳｳ!!!(A様ァ〜〜〜！！！(泣))」
『！？』
そんな声がして、横から勢い良くコーヒーが俺の顔目掛けて飛んできた。
！うぉっ、居たのか…コーヒー。
コーヒー「ﾁｭ､ﾁｭｳｴ"ｴｴｴ"〜〜！
(おッ、俺ェェェエ！！
試験でガープの英雄この野郎に殴られてA様倒れたって聞いて、
連れてこられて見たら本当に倒れてて、
目が覚めなかったらどうしようって、おっ、おれ……しっ、心配でぇェ〜エえ！！！)」
…パニックかよ。泣くな。
『………あ、あぁ。とりあえず落ち着け。それと、心配ありがとうな。』
ぽん、とコーヒーの頭を撫でて、グズグズと泣く大人(ネズミ)をあやした。
………そう言えば何歳だったっけ。こいつ。
確か…22歳だったような………
ーー……すると、扉がガチャリ、と開く音がした。
そしてそれと同時に、ダルそうな、低く重々しい声が聞こえた。
ベイ「………入るぞ〜……！！おッ、起きてんのか。」
扉が開き、ベイ中将が入ってきた。
ーーー…先程訓練場にいた時とは違い、白衣を着て。
ベイ「あー…気分はどうだ？…まァ良いとは思わねェけど。
…なにせ、アイツにまともに殴られてたからなァ。」
ははっ、と乾いた声で笑いながらそう言った。
…眉間にシワが寄ったまんまだけど。
『………ﾌﾌｯ……確かに気分はまだ優れませんが、…大丈夫です。
お気遣い頂きありがとうございます。』
返答すると、中将はホゥ、と感心した様な顔をする。
ベイ「……お前、本当にしっかりしてんな。アイツにも……クソッタレなガープの野郎にも見習って欲しいくらいだな。」
そして、はァ、とため息をつく音が聞こえた。
…苦労してんだな、コイツ。
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さー(プロフ) - まさか占ツクで神絵師を見つけるとは思ってもみませんでした！ストーリー面白くて大好きです！！ (2022年8月20日 12時) (
レス) @page26 id: 5223f4fba9 (このIDを非表示/違反報告)
Sun._raise(プロフ) - 主さんの絵を見て思った。コラソン、ノーメイクバチくそイケメンじゃね···？？ (2022年3月3日 20時) (レス) @page26 id: 276bbde748 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - イラストうまっ！読んでる最中ですが、続きがワクワクしすぎて徹夜です。 (2021年11月23日 2時) (レス) @page26 id: 5dd5aad3a6 (このIDを非表示/違反報告)
夜星詩(プロフ) - HA LUさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてとても恐縮です…！現在、イラストの修行中なので、もしかしたら近いうちにイラスト作品集を作るかもしれません。検討します！ありがとうございます！ (2020年4月29日 2時) (レス) id: 99f325c4b6 (このIDを非表示/違反報告)
HA LU(プロフ) - 主の絵を確認させて頂きましたがあなたは神ですか!?神なんですか!?もし良かったら主が描いた絵だけを載せる作品を作ってはいかがでしょうか。（もう作っていたらすみません。）これからも主を応援します！他の作品も拝見していきます。主(●'д')bﾌｧｲﾄです (2020年3月25日 20時) (レス) id: 4520b61900 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜星詩 | 作成日時：2019年1月1日 22時
