拒否権 ページ15
ヴェルゴさんが右手に抱えていた"モノ"。
…それは、俺が先程頼んでおいた「身体」だった。
部下「えっ……男?誰ですかそいつ…??」
驚いた顔をしてその男を指差す部下に、俺は指示をした。
「…ジャンケンに負けたお前らは知らなくていい事だ。さっさと部屋から出て行ってくれ。ここからは極秘任務だ。」
部下「は、はい…!分かりました!ではA様、任務頑張って下さいね!!
それとコーヒー野郎はA様の迷惑になるんじゃねェぞこの野郎!」
「A様、おれ応援していますから!
コーヒー野郎は死ぬ気で役に立てよ!!」
「お前ら本ッ当に腹立つな…!任せとけ!!無能なお前らの分までキッチリ働くからよ!」
………仲いいな、コイツら。
最後まで騒がしいまま、部下2人は部屋から出て行った。
『…………よし。』
離れたな。
『じゃあ、ヴェルゴさん。始めようか。』
俺は服に隠してあったサバイバルナイフを取り出し、それと同時にヴェルゴさんが男を床に下ろした。
床に下された男は、縄にも縛られず、手錠もしていない状態だった。
だが、見たところ逃げる気は無さそうだった。
第一血まみれで、息をしているのがやっと、といった具合だ。
それに、この手首と首にあるアザ……これは…。
『……これは……ヴェルゴさんがやったのか?』
俺がそう質問すると、「いいや」とヴェルゴさんは否定した。
ヴェルゴ「たまたま港の方に居たチンピラ海賊団が捕まえていた奴だ。俺が見つけた時には、首輪と手枷をしていたが、既にこの状態だった。」
『そうか。…で、そのチンピラ達は……?』
ヴェルゴ「勿論、ドフィの障害になりそうだったから始末した。」
だろうな。
俺はゆっくりと男に近づいて、話しかけた。
『おい、まだ生きているな?』
男「……」
返事は無いが、生きている。
俺は続けた。
『…今から俺は、お前を殺してお前の身体を利用する。貰うぞ、お前のその身体。』
部下「えっ…?!」
ヴェルゴ「……」
男「…に……ない…。」
?
男「しに、たく……ない。…いやだ…!」
『……』
死にたく、ねェ…か。
俺はナイフを構えた。
『すまねェが、お前に拒否権はねェ。安心しろ。苦しみを与えずに終わらせる。』
俺は男の首筋に、迷わずナイフを振り下ろした。
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さー(プロフ) - まさか占ツクで神絵師を見つけるとは思ってもみませんでした！ストーリー面白くて大好きです！！ (2022年8月20日 12時) (
レス) @page26 id: 5223f4fba9 (このIDを非表示/違反報告)
Sun._raise(プロフ) - 主さんの絵を見て思った。コラソン、ノーメイクバチくそイケメンじゃね···？？ (2022年3月3日 20時) (レス) @page26 id: 276bbde748 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - イラストうまっ！読んでる最中ですが、続きがワクワクしすぎて徹夜です。 (2021年11月23日 2時) (レス) @page26 id: 5dd5aad3a6 (このIDを非表示/違反報告)
夜星詩(プロフ) - HA LUさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてとても恐縮です…！現在、イラストの修行中なので、もしかしたら近いうちにイラスト作品集を作るかもしれません。検討します！ありがとうございます！ (2020年4月29日 2時) (レス) id: 99f325c4b6 (このIDを非表示/違反報告)
HA LU(プロフ) - 主の絵を確認させて頂きましたがあなたは神ですか!?神なんですか!?もし良かったら主が描いた絵だけを載せる作品を作ってはいかがでしょうか。（もう作っていたらすみません。）これからも主を応援します！他の作品も拝見していきます。主(●'д')bﾌｧｲﾄです (2020年3月25日 20時) (レス) id: 4520b61900 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜星詩 | 作成日時：2019年1月1日 22時
