大きすぎた部屋 ページ6
.
優「ラブドール!?」
優斗に事の過程を伝えると椅子ががたん、と大きく揺れるほど驚いていた。
あの大きく丸い瞳がさらに大きくなっている。
優「なに!?お前人形なの!?」
「めちゃめちゃ人間っぽいよね〜」
優「どうやったわけ?」
『俺にも分からないんで!』
優「く〜!男心擽られるわ!」
雄登は体をペタペタ触られながら『くすぐったいっす!』なんて言いつつ笑顔。
やっぱり、仲良しなことに違いはなさそうだった。
優「こういうの商品にしたら売れそうだな」
「は!?ちょっと!そういうのやめてよ!」
『そうだそうだ!やめろー!』
優「そういうんじゃなくて!あったらさいいなーって、俺も欲しいから」
『なんだかんだ俺のことすきっすね』
優「お前もしかして自意識過剰?」
優斗は某おもちゃメーカーの一人息子で、私の婚約者として議論されたことがある。
しかしーーー。
【 幼馴染相手じゃ色恋も生まれないだろう 】
という結末になり、白紙撤回。
今思うと、心よりその結果で良かったと安心している。
優「まあでも、よかったなA」
「え?」
優「もうこのただ広いだけの家にいても寂しくないっしょ!」
「ふふ、まあね」
『優斗くんいると狭いっすけど』
優「なんだとてめー!」
.
18人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:liri | 作成日時:2020年6月5日 1時