俺を忘れた君に。～ybhk～ (ページ16)

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side：yabu

目を覚ました時、白い天井が見えた。
きっとここは病院……。
俺が思ったことは…。"死ねなかった"だけだった。

山「先生！薮、目覚ましたした！」

知「宏太？僕だよ？わかる？」

隣からはやまちねの声が聞こえる…。

あ～。俺、いろいろ迷惑かけちゃったな…。

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あれからメンバー全員がかけつけてくれた。
俺は本当に愛されてるんだな…。

伊「薮………。」

今、残っているのはいのありと俺だけだった。

薮「ごめんな…。」

伊「いいよ。俺だって気持ち分かるし、薮の立場だったらきっとそうしてたと思うし…。」

有「薮ちゃん…。あのね。薮ちゃんが手術してる間にひかの記憶が戻ったんだ…。
だから、メッセージを受けとったの。」

薮「どゆこと？」

伊「俺のスマホで撮った。これ見ろ。」

薮「ひかる？？？？」

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俺の目からは気づいたら涙が出ていた。

薮「ありがとう。伊野尾、大ちゃん…。
でも、、、
なんで大ちゃんが？」

有「俺は伊野ちゃんから全部聞いた。
やぶひかと仲がいいのはいのありでしょ？
だったら、やぶひかの危機はいのありが助けたい。
この動画が薮ちゃんの生きる支えになったかは分からないけど、とにかく薮ちゃんに生きててほしいっていうのが、今のいのありの考え。」

薮「うん。分かった。
俺、この動画の光の期待に答えられるように頑張る。」

伊「1日たって記憶がなくなるんだったら、毎日光を惚れさせればいい。
そのくらい薮には簡単だろ？w」

薮「当たり前だろ？惚れさせてやるw」

いつになるのか、もう来ないかもしれないけど…。
また2人で笑いあえる日がきたら、そっと光を抱きしめたい……。