風丸 一郎太_summer class_ ページ6
蝉の声が耳に響く夏。 私は1人、学校への道を歩いていた。
「あっづぅ…」
やっとの思いでついた学校。 グラウンドで元気に走る運動部を見つめながら入っていく。
職員室で教室の鍵をかり、涼しいあの地獄の場へ__
「はぁ…ほんと疲れる」
今は夏休み。 この時期にここに来るってことは補習という意味だ。
だが私は違う。 私は、学校でのいじめが原因で不登校になり、こうして長休みの時に先生から勉強を教えてもらうべくここにきている。
…だから補習じゃないっっ！←
鞄を机におき、筆箱やノート、下敷きやらを出し、先生が来るまで自習をする。
偉いでしょ？←
ガラッ
先生「おー、よく来たな、A」
「おはようございます…先生」
先生「おうっ！ じゃー今日は、この単元をしようか
この単元は、Aには簡単すぎるかな」
「いえ、そんな…」
数十分程の授業(?)を終え、今は休憩中。
私は復習する訳でもなく、運動部の頑張りを1人眺めている。
先生「凄いだろ、サッカー部。 今は全国大会で優勝して、世界大会に力を入れているところだ」
「そうなんですか…」
先生「Aも、サッカー好きじゃなかったか？」
「見るのは好きですよ」
先生「そうか！ 確か今日は週一で行われる紅白試合って言ってたような… まぁ帰りにちょこっと見てみろよ」
「はい、そうします」
そして、先生とのマンツーマン授業が終了。
先生は、サッカー部の紅白試合が見たいと言い、急いで職員室に戻った。
「…帰るか」
荷物をまとめ、教室を出ようとすると、1人の男の子が入って来た。
風丸「あ、すまん！ 教室閉めるところだったか？」
「いえ…大丈夫です」
格好からしてサッカー部だろうか…？
風丸「忘れ物とったらすぐ出るよ ていうか、俺が教室閉めるから、帰っても大丈夫だぞ？」
「いいえ…私が閉めます… その、気を使わなくて大丈夫ですよ」
風丸「悪いな」
申し訳なさそうに笑った彼。
ここの教室に忘れ物を取りに来たってことは、私と同じクラスなんだ。
……私、進級して1日で不登校なったから、誰と同クラとかわからないんだよ…。
風丸「なぁ、君ってAさん？」
「っへ、は、はいっ！」
いきなり名前を呼ばれ驚く。
風丸「やっぱり！ 俺、Aさんと同じクラスの風丸一郎太！」
「か、風丸さん…」
風丸「そう！」
まったくの赤の他人の私に、その爽やかな笑顔を突きつける風丸さん。
私はその笑顔が忘れられないでいた。
風丸 一郎太_summer class_→←豪炎寺 修也_看病の果て_
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アインツバル - あ、レスマーク付けるの忘れた...(絶望) (2019年4月3日 13時) (
レス) id: db0b681609 (このIDを非表示/違反報告)
アインツバル - いえ、こちらこそ！楽しみにしてます！ (2019年4月3日 13時) (レス) id: db0b681609 (このIDを非表示/違反報告)
すすかもね(プロフ) - アインツバルさん» ありがとうございますー！！源田ですね！了解しました！ (2019年4月3日 13時) (レス) id: c792533265 (このIDを非表示/違反報告)
アインツバル - すすかもねさん» リクエスト失礼します！ 出来ればで良いんですけど、 源田の話を入れて下さったりは... あと佐久間の回、やばかったです。 しにそう(本気) (2019年4月3日 11時) (レス) id: db0b681609 (このIDを非表示/違反報告)
すすかもね(プロフ) - Yunaさん» 大人組からですか！？ありがとうございます！！ツンデレ沢ですね！了解しました！ (2018年8月20日 20時) (レス) id: c792533265 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すすかもね | 作成日時：2018年6月25日 17時
