菊池先生と中島先生

二三。 ページ24

Ｆ side




今日は仕事量が多くて帰るのが遅くなっちゃった。




あー、疲れた。




風「ただいま」


健「おかえり」


風「ん？どした？」



ぎゅーって聞こえそうなくらい抱きしめられちゃってる俺。



健「別に、そういう気分なの。」


風「そっか。笑」







すっごく可愛いんだけどさ、
さっきから中島の様子がおかしい気がする。




いつもよりくっついてるし、ボーッとしてるというか.......




風「中島ー？」


健「なに？」


風「なんかあった？」


健「んーん、なんも。」



首を横に振ってるけど、多分なんかあったんだろう。
まぁ、とりあえず様子を見ることにしよう。



風「寝るか。」


健「ん、」




病み上がりだし、疲れやすかったのかも。

そう思って寝ることにした。








健「、っはぁ、」


風「中島、？」




多分夜中の二時、三時くらいだろう。

中島の声で目が覚めた。




風「どした？」


健「ごめん、なんでもない。」




水飲んでくるってキッチン方に行った。
んー、どうしたものかね。



風「おいで。」



戻ってきた中島を抱き寄せて横になる。

中島は服をキュッと掴んだまま固まってる。




健「、変な夢見た。」


風「ん、そっか。」




俺が怪しんでると思ったんだろう。
言い訳なのか本当なのか、どっちもなのか。


分からないけど、どちらにせよ中島がなにかに怯えてるように見えた。

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