十。 ページ11
K side
ピピピピという嫌な音に起こされ、顔を洗って、歯磨きして、ご飯を作る。
そして、
朝に弱い俺より朝に弱い菊池を起こしに行く。
健「きくちー、おきろー。」
風「...んー、あと三分。」
健「むり。おきろ。」
風「ちゅうしてくれたら､おきる」
健「はぁ？ じゃあ､もうしーらない。」
こっちだって眠いんだ。誰がそんな甘やかすか。
風「もう、照れ屋だな〜」
笑いながらそう言って起きてくる菊池。
健「そういうことじゃないから。」
風「そうですか。笑」
それから、二人で朝食を食べて、着替えて、身支度を終えると仕事に向かう。
これが最近のというかお決まりのルーティンだ。
いつもと変わらない。
穏やかな日々。
だったのに、今日はそうもいかないらしい。
今日は一限から授業が入っているため、教室に入ったその瞬間。
数人の女子生徒が駆け寄ってきて、
「先生なんで前髪おろしてんの！」
「上げて！！」
「もったいない！！！」
なんて同時に言ってくるもんだから、もう訳がわからない。
健「ちょ、ちょっと待って。」
生徒を落ち着かせつつ、自分も落ち着かせる。
健「とりあえず、座ってもらってもいいかな？」
「「はーい...」」
健「で、なんだって？」
一旦席に座らせて用件を聞く。
「だから、まとめると〜」
健「ん？」
「前髪を上げて欲しいの！」
健「却下。」
「なんで〜」
さすがに、また菊池に怒られるから。とは言えないから、
健「だって気分じゃないし。」
で誤魔化した。
前髪上げるのもスッキリして楽なんだけどね。
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひー - 面白いです、続編があったら読みたいです (2020年5月23日 7時) (
レス) id: 5e24214fa3 (このIDを非表示/違反報告)
しろ(プロフ) - 茅さん» ほんとですか！考えてみます！ (2020年3月19日 22時) (レス) id: a304ff91ec (このIDを非表示/違反報告)
茅 - 続編読みたいです!! (2020年3月18日 15時) (レス) id: 8c7262dbdf (このIDを非表示/違反報告)
ふらわー(プロフ) - helloさん» 嬉しいです！ありがとうございます！！ (2019年12月14日 11時) (レス) id: a304ff91ec (このIDを非表示/違反報告)
hello - 読ませていただいてます 本当に面白くて大好きです これから応援しています (2019年12月13日 17時) (レス) id: f4a871355f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろ | 作成日時：2019年5月10日 18時
