きみの声

４７話 。 ページ48

Ｋ side









風磨に助けてもらって、教室に戻った。





風「大丈夫？」



健うん、ありがとう



風磨の「こいつ俺のだから」が頭から離れなくて...

いくら助けるためだとはいえ、//



風「なんか顔赤くない？」


誰のせいだよー...


健そんなことないよ



風「じゃあ、帰ろうか。」



健「ｺｸﾝｯ」





電車に乗り、いつも通り帰る。

今日は風磨が送ってくれるみたい。




話しながら帰ると、あっという間に着いちゃった。





風「あのさ、」




健「？」




風「俺、中島が好きだよ。」




健「...？」



え、、、どういうこと...？
すき？好き...

あ、友達としてか。
勝手に勘違いしちゃった...恥ずかし。




風「あ、友達としてとかじゃなくて、」



え、違うの？



風「本当はまだ黙ってようと思ったんだけど、我慢出来なくて...ごめん。気持ち悪いよな。」




気持ち悪くなんかない。
そう伝えたいのに、動揺しちゃってどう伝えたらいいのか分からない。



風「じゃあ、」




風磨が行っちゃう、


追いかけたい、けど足が動かない。





待って、行かないで、





「...ふ、まっ、」




風「え...？中島、？」




声、出て､る？




健「す、き。」




声が上手く出ないけど、それでも伝えたい。
この声で。




風「中島...ごめん、なんか色々びっくりして、」




風「俺は中島が好きで、中島は､俺のこと好きなのか？」



健「うん、」




風「やべぇ、すげー嬉しい。」



健「僕も。」



風「じゃあ、改めて、俺と付き合ってくれますか？」


健「喜んで。」



どうしよう、幸せすぎて顔が緩んじゃう。

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