Rain

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A「裕太くん！バス来ましたよ！」



何回目だろうか


最近移動する時、絶対誰か動こうとしない人が出る。


この声をかけるのはマネージャーさんの仕事なんだろうけど、皆さん忙しいらしく、暇な私が説教役に回される


今日はJr.EXILEとしてのMV撮影なのに…


そんな日に限って動こうとしない人が多い


A「数原さん、小森さん、中務さん！置いていきますよ」



苗字で呼ぶといつもこっちを見てくれる


裕太「またAが卑怯な手使ってる〜」


隼「ずるいわー」


A「1回で動かないのが悪い！」


龍友「すんませーん」


何とか出発の時間にバスに乗り込むことが出来た


亜嵐「今日は、爽やかボーイの集まりに会うんだからね！」


玲於「まじで楽屋から出んなよ」


A「監 禁はんたーい」


涼太「ほんとに惚れるよなっちゃんとか特に」


メンディー「あのビジュアルとスタイルで無口な感じハマらない女子いないもんね〜」


A「そんなにかっこいいんですか？」


玲於「写真も見た事ねーの？」


A「名前しか」


龍友「LDHで働いてて、逆にすごいな」


亜嵐「俺らのことも働くってなってから調べて始めて知ったっしょ」


A「メンディーくんだけは、知ってた…」


涼太「俺らももっと頑張らなあかんな」


A「いや、バイトと学校忙しくて、そういうの見る暇なかっただけっていうか…」


メンディー「専門学校行きながらバイト？」


A「あ、はい、何なら今も」


亜嵐「今も！？」


龍友「どこにそんな時間あんねん笑」


A「皆さんがラジオ収録の時とか、午後からの日の朝とか、ちょっとした空き時間に」


隼「だからクマできてんのかぁ、A寝てないでしょ？」


玲於「うわ、ほんとだ」


こんな事ばらすつもりなかったのに


亜嵐「まじぶっ倒れるよ」


玲於「HIROさんに頼んで給料出してもらお」


涼太「うん、それがいいよ」


A「いやいや、研修だし！
移動で寝れてるし！」


玲於「ごめんもうLINEした」


"うちの研修の桜木がバイトしててしんどそうなんで給料出してやってください"


事務所の社長にLINEで軽々しく相談する事じゃないでしょうよ！


A「玲於くん強引ですよ…」


亜嵐「こればっかりは強引にいかないと言う事聞かなそうだしよかったんじゃない」


玲於「お、HIROさんいいよだって〜」


この会社緩すぎません？

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