Rain

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夏喜side


夏喜「聞いてた？」


A「ううん、大丈夫聞こえてないよ」


いつもこうやって優しい嘘をつくけど、バレバレだ


夏喜「そっか、入ったら？」


A「うんありがとう」


俺にはAの優しさをどんな形であれ壊すことは出来なくていつも気付かないフリをする


少しの間思い空気が流れたけど、直ぐにジェネの皆さんが来てくださったから賑やかになった


龍友「Aカルピスあるで」


A「今はいいやありがとう」


龍友「肉も食ってへんやん大丈夫か？」


A「あんまり食欲無いだけだから大丈夫、ありがと」


それからもAはずっと元気が無くていつもはすぐ食いつくタンに食いつかなかった


隣の夏輝くんは分かった顔してAになんも言わないし


大量のモヤモヤが残ったまま飲み会は終わった



今日もAと帰るもんだと思ってたのに


美羽「よっちゃったぁ」


そんなことを言いながらもたれてくるから


みんな送ってってやれって


夏喜「Aは？美羽酔ってないだろ」


A「私今日飲んでないから大丈夫、美羽さん送ってあげて？」


夏喜「でも、」


俺に言うAが悲しそうでやっぱり一緒に帰りたかったけど美羽が俺の服を引っ張って行かせてくれなかった



美羽「ほらぁ、かえろぉ、」



俺はわかる何年も見てきたから


美羽はこんな酔い方しない


問い詰めるのもめんどくさくなって


仕方なく同じタクシーに乗り込んで美羽をマンションの下で降ろした


美羽「うち上がって…」


夏喜「出してください」



今日で分かったもう本当に美羽なんか好きじゃない


ありがとう美羽


美羽のおかげでわかったよ


俺が本当に守りたい人は美羽じゃなかったんだ

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