Rain

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初めてのファンタでの仕事の日の朝


夜明けと同時に起き、急いで支度をする。


昨日そんなにお酒を飲んだ訳では無いけれど、やっぱり少しだるい


余裕を持って起きたはずなのに気がつけばいつもギリギリの時間。


事務所まで早歩きで向かった



いつも通り事務所に入ろうとすると、澤さんがいた



夏輝「お、来た」


A「待っててくれたの？」


夏輝「なんか、迷う気がしたから笑」


A「ありがとう笑」


やっぱり澤さんはできた人だ。


あのくしゃくしゃ笑顔で元気が出ない人は居ないと思う


夏輝「何ニヤニヤしてんの、行くよ」


A「あ、ごめん」



夏輝「緊張してんね笑」


エレベーターの中でそんな一言


A「そりゃするよ」


夏輝「みんな1回会ったことあるでしょ？」


A「なっちゃんと澤さん以外はあの時以来ちゃんと話してない」


夏輝「黎弥とか行ってると思ってた」


A「ううん、でも黎弥くんは話せる」


夏輝「どーぞ」


ファンタのお兄さん達はレディーファーストができるみたい


どこかの人達とは少し違う


A「ありがとう」



夏輝「おはようございまーす」


A「おはようございます」


夏輝「まだ2人だけ？」



来ていたのはなっちゃんと黎弥くんだけだった


一安心


夏輝「良かったね笑」


A「うん笑」


黎弥「今日からよろしく！」


A「あ、うん、よろしくお願いします！」


それから黎弥くんとLINEを交換して少しお話をした


やっぱり黎弥くんは話しやすかった


黎弥くんと話していると自然と緊張が解れて他のみんなが来ても大丈夫だった



その後軽い自己紹介と、今日の流れを聞いてバスに乗り込んだ


1人で座ろうと思ったら隣に乗ってきたのは澤さん


大樹「うわ！Aに取られた！」


夏輝「大樹くんの物になったつもりない」


A「1人でもいいのに」


夏輝「二人の方が楽しい」


A「ありがと笑」


颯太「謎解きしましょー」



撮影場所に着くまでは永遠とみんなで謎解きゲーム


自然と距離も近くなった


そういえばジェネと仲良くなる時もこんな感じだったな、既に懐かしい


それから1時間ぐらい車に揺られてやってきた撮影地


オシャレな家とパステルカラーのスーツにみんな見とれてるけど、彼らは残念ながら仕事をしに来た


A「初日で時間ないからもう始めまーす」



物分りのいい人たちだから、すぐに動いてくれる


やっぱりどっかの誰かさんとはちがう…

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