Rain

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「明日からどうすんの？」


A「とりあえず、彼氏が会社行ってる時に家帰って荷物まとめて出るかな」


「そのあとは？」


A「家決まるまではホテル暮らし」


「大丈夫なのそれ」


A「大丈夫大丈夫」


「てか彼氏が出ていくべきじゃね」


A「もう会いたくもないからいい」


「そっか」


「大学生？」


A「いや、美容学校通ってる」


「かっこいいじゃん」


A「メイクさんになって色んな人を輝かせるのが夢なんだ」


「なれるよきっと」


A「あなたは？大学生？」


「いや…なんだろう？」

もしかしてニート…？


A「家広くない？」


「そう？」


A「何者？」


「いつかわかるよきっと」


A「ふーん」


「今日だけなんでしょ、もう寝な
明日熱下がってなかったらもう一日いてもらうから」


A「いやそれは申し訳ない」


「じゃあ寝て」


A「でもこのベッドあなたのじゃ…」


「もう一個向こうの部屋にあるから大丈夫」


A「そっか、ありがとう」


「ん、おやすみ」


A「おやすみなさい」





なんだか不思議な感覚

今日初めてあった、年齢しか知らない男の人

それなのにどこか安心感があって

いつもは人見知りする私が直ぐに打ち解けることができた。

あんな短時間でこんなに話しやすくなるものなのか

今までになかったな、こんなこと

明日出ていかなきゃならないし、今日はもう寝よう。

その日の夜は何故か直輝の事で悩まずに、穏やかな夢を見ることが出来た

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