Rain

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こうやって賑やかにみんなで話してるうちにバスは目的地に到着する


玲於「まじで惚れんなよ」


A「え、玲於くんに？」


玲於「なっちゃんにだわ笑」


A「そんなにちょろくないよ笑」


玲於「なっちゃんだけはやめとけ」


A「なんで？」


玲於「なんでも！」



なんでだろ






川原「今日ファンタの方のメイクさん休んでるらしくて、私行かなきゃだから全員分できる？」


A「全員！？」


川原「今日は時間たっぷりあるから大丈夫！」


A「でも、！」


川原「頑張って！笑」


川原「じゃあまた後でね〜」


A「ちょっと！」


ほんとに行っちゃった


亜嵐「じゃあ俺からー」



鏡前の椅子にはもう亜嵐くんが座って準備万端だった。




A「え、もうやります？」


亜嵐「俺のが1番時間かかるから
俺の早く終わらせて安心しようぜ？笑」


A「ありがとうございます笑」


A「えーっと今日どっちから撮影ですか？」


亜嵐「前髪別れてる方！」


A「時間かかる方、」


亜嵐「頑張って〜笑」



ほんとに時間がかかりそうだから早速メイクから始めた



亜嵐「あ、ファンタの写真見る？」


A「え、みたい！」


亜嵐「ちょっと待ってね〜」


亜嵐「ほらこれ〜」


9人の写真


確かにかっこいい


爽やかって感じ


1番右端に今まで無意識に探して続けていた人の顔があった


A「この人…」


指差して亜嵐くんに聞いてみると


亜嵐「うわ！なっちゃん！やっぱり！」


あ、この人がなっちゃん…


「失礼しまーす」


玲於「うわ、来た、」


亜嵐「タイミング悪い〜」




「今日はよろしくお願いしまーす」


帽子をかぶった方がそう言うとその後ろにいる人達も頭を下げた。


そこにもやっぱりいたあの日助けてくれた男の子


亜嵐「このメイクさんにちょうどみんなの紹介してたからみんな自己紹介してあげて〜」


そう言うとさっき挨拶していた方が口を開いた


世界「あ、世界です」


それから皆さんの名前も聞いて
最後1番知りたかった彼の名前


夏喜「堀夏喜です、今年22になります」


知ってるよ、同い年だもん


覚えてないかぁ…


そりゃそうだよね


亜嵐「Aと同い年じゃない？」


夏喜「あ、そうっす」


「「「「…え？」」」」




…え？？？？




夏喜「あ、やべ」

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