我妻さんに捕まりました【鬼滅の刃】

動悸 ページ20

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｢もう、笑い事じゃないんですからね！｣


骨折などはしていなかったけど切り傷が全体的に酷かった。
取り敢えず一通り薬を塗って包帯を巻き終えてから善逸さんに、｢終わりましたよ｣と言ったらまた｢ありがとう｣とお礼を言われた。


｢しばらくは安静にしててくださいね｣


そう言って救急箱を片付けていたら、背中が暖かい何かに包まれた。ここにいるのは私と善逸さんだけなので、その何かは善逸さんになるわけだが私は状況が理解出来ず、固まってしまった。お腹に手が回ってきて、私の右肩に善逸さんの頭が乗っかっていた。


｢ぜ、善逸さん！擽ったいです！｣


｢ん〜〜久しぶりのAちゃんいい匂い｣


｢ちょ！離れてください...！｣



お腹の前で組まれている善逸さんの腕を必死にどかそうと抵抗したが、力が強すぎてびくともしなかった。




｢...俺、会えなくて寂しかったんだよ｣




そう言ってさらに腕に力を込めた善逸さんに引き寄せられて、近い距離がさらに近くなった。




｢Aちゃんは、寂しくなかったの？｣



悲しそうに呟いた声が聞こえてきた。
距離が近すぎて直接後ろから右耳に響いてくる善逸さんの声に私は頭がクラクラした。｢こっち向いて｣とグイッと腕を引っ張られて私は善逸さんと、しゃがんで向き合う形になった。
目の前に善逸さんの顔があることに緊張で耐えられなくなってしまった私は手で顔を隠そうと思ったが、その考えもバレてしまい、両腕を掴まれて完全に逃げ場が無くなってしまった。






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勢いで書いてるので一応確認はしているんですが、誤字脱字あるかもしれないです！
もし見つけたら教えてください！

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