鼓動 ページ12
「よし!今日は拭き掃除!頑張らないと!」
気合いを出すために声を出した私は、雑巾をもってよし!っと気合を入れてから床を拭き始めた。
蝶屋敷はとても広いので掃除は大変だが、とてもやり甲斐がある。
ふんふ〜ん
鼻歌まじりに床をせっせと拭いていたら、奥の曲がり角より少し先くらいから誰かの声が聞こえてきた。
「す、好きです!付き合ってください!!」
.......え?
ま、待って、ここここんな所で告白!?
こんな廊下で誰が告白なんてしてるんだろう。相手は誰なんだろうと気になってしまって、曲がり角の方まで歩いてこっそりと、あとから後悔してしまうとは知らずに覗いてしまった。
「え、ほんとうに??えへへへ、うれしいなぁ」
そこには金色の髪の男の子、善逸さんがいた。
善逸さんが嬉しそうに笑うその顔を見て私は何故か胸がキリキリと痛くなった。
相手の女の人も照れたように俯いていた。
あぁなんて可愛い子なんだろう、お似合いだなぁ......
なんて思ってしまった。
ありがとう。と善逸さんが言ってからもうこれ以上は聞きたくない。そう思った私は踵を返して走り出そうとした、しかし、そこで手に持っていた雑巾がボトッと床に落ちてしまった。
「.......っ!」
ああ、やってしまった。
慌てて雑巾を拾おうとして、床に手を伸ばした私にもう一人分の影ができた。顔をあげるとやっぱりそこには善逸さんがいた。
「Aちゃん??」
「あっ!いや!ご、ごめんなさい。盗み聞きするつもりは無かったんだけど、声が聞こえてきて...」
こんなに慌てる必要ないのに、どうしてこんなに胸が痛いんだろう。
「ご、ごめんなさい...失礼しました!」
「ちょ!Aちゃん!?」
なぜか目の前の状況に普段と同じように冷静でいられなかった私は急いで立ち上がって善逸さんに頭を下げてその場から逃げるように走り去った。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
評価 15
お気に入り登録 35 人
最高順位 20 位
夢なんでしょうかこれは...
初めて2日でこんなに!!
みなさんほんとにありがとうございます( ;ᯅ; )
感謝の気持ちでいっぱいです。
こんな私の妄想話に付き合ってくれてありがとうございます!(泣)
816人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みーたん(プロフ) - おもちさん» コメントありがとうございます!!嬉しいです!(´・ ・`)最後まで見て頂きありがとうございましたっ! (2020年1月26日 19時) (レス) id: 40e3eec196 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - お疲れ様でした!素敵なお話をありがとうございます! (2020年1月25日 2時) (レス) id: 203d84a786 (このIDを非表示/違反報告)
みーたん(プロフ) - りつ@推しが尊い連盟さん» 本当ですかぁぁ!嬉しいなぁ!(*_ _) (2020年1月21日 20時) (レス) id: 40e3eec196 (このIDを非表示/違反報告)
りつ@推しが尊い連盟(プロフ) - 好きやぁ (2020年1月21日 17時) (レス) id: 026de477cb (このIDを非表示/違反報告)
みーたん(プロフ) - おもちさん» コメントありがとうございます!!これからもずっと見守っててください!!(´+ω+`) (2020年1月21日 2時) (レス) id: 40e3eec196 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:美夕 | 作成日時:2020年1月15日 13時