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キムユナが転校してきて3日目。
彼女は私の行動に目を光らせる。きっと未だに私がいじめの主犯格だと勘違いしているのだ。
あっという間にクラスに溶け込んだキムユナと対照的に、私の周りの人間は減った。
私の家柄の為に寄る輩しかいない。
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放課後、教室にスマホを忘れてしまって取りに行こうとしたけれど、扉の前で動けなくなった。
中からキムユナの声が聞こえる。
この凛とした声が、どういう訳か私の頭を痛くする。
一瞬で私の気分を悪くする声。
聞き耳を立てるつもりじゃないけど、何故かその場から動けなくなってうずくまる。
扉に背をもたれさせると会話が聞こえてきた。
YN『 ミンユンギ 、 だっけ ? あんたパクAの許嫁らしいね 』
YG『 それがどうした 』
YN『 何でいじめを止めないわけ ? 』
YG『 俺に止める理由があるか ? 』
YN『 は ッ 、 自分以外どうでもいいってこと ? これだからお金持ちは ... 』
YG『 何だよ 、 金持ちは嫌いか ? 』
YN『 嫌いよ 、 大嫌い 』
YG『 それは残念だなあ 、 俺はお前の事嫌いじゃないけど 』
YN『 何それ 、 都合の良い女だとでも思ってるの ? 』
YG『 そう怒るなって 、 』
YG『 可愛い顔が台無しになるぞ ? 』
YN『 何言って ... ! 』
YG『 冗談 、 でも 、 気の強い性格は嫌いじゃない 』
YN『 あんたに好かれたって嬉しくない 』
YG『 ... 』
YN『 とにかく 、 あんな女の子の許嫁なんてろくなやつじゃないに決まってる 』
YG『 別に 、 俺あいつの事好きじゃねーし 』
YN『 何言って ... ! 』
YG『 俺 、 お前の事結構気に入ってんだけど ? 』
YN『 〜〜〜〜 ッ !!!! 』
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バンっと教室の扉が開いてキムユナが走り去っていった。
YG『 ... 盗み聞きとか趣味悪いな 』
私の姿を見て、穢らわしそうに一瞥するとそのままどこかへ行ってしまった。
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ソム(プロフ) - けろるさん» 続編連載し始めたので良ければ見に来てくださいo( ^_^ )o (2019年2月26日 22時) (レス) id: 5d16995fc0 (このIDを非表示/違反報告)
ソム(プロフ) - (名前)ゆゆゆゆゆさん» 続編連載し始めたので良ければ見に来てくださいo( ^_^ )o (2019年2月26日 22時) (レス) id: 5d16995fc0 (このIDを非表示/違反報告)
けろる - 本当ですか!楽しみです〜(^-^) (2019年2月26日 19時) (レス) id: 2eca060cc5 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ゆゆゆゆゆ(プロフ) - 続編楽しみにしてます!! (2019年2月26日 17時) (レス) id: 845ba164c0 (このIDを非表示/違反報告)
ソム(プロフ) - Konamiさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて何よりです! (2019年2月26日 14時) (レス) id: 5d16995fc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソム | 作成日時:2019年2月23日 18時