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ジミンがお風呂に入ると、ソクジン先生が神妙な面持ちで話しかけてきた。
JN『 Aちゃんは自分が養子だって聞いたって言ってたよね 』
「 はい 、 それがどうかしましたか ? 」
JN『 養子になる前の記憶はあるのかい ? 』
「 なる前ですか ... 無いですね 」
ある訳ない、無いからずっとあの家の子供だと思って生きてきたんだ。あの人達にカミングアウトされるまで何も知らなかった。
JN『 そう 、 だよね 。 4歳で養子に行ったもんね 』
先生が寂しそうな顔をした。
どうして寂しそうな顔をするのか、私ですら知らないのに、私が養子に行った年齢を知っているのか。
JN『 驚かないで聞いてね 』
JN『 Aちゃんと僕は兄妹なんだ 』
「 は ッ ? ... 冗談が過ぎますよ先生 」
JN『 驚くよね 、 でも本当なんだよ 』
「 そんなの 、 信じられませんよ 」
JN『 ... Aちゃん右脚の太腿に痣があるでしょ ? 』
「 何で知って ... ! 」
JN『 幼い頃 一緒に遊んでた時に出来た傷なんだよ 』
JN『 僕が目を離したせいで 、 一生傷にさせてしまってごめんね 』
何で知ってるの、何でそんなに申し訳なさそうにするの。本当に私の兄なの...?
分からないよ、そんないきなり言われても頭が追いつかないよ。
JN『 この写真見たら分かるかな 』
そう言って取り出されたら一枚の写真。
幼い頃の私と、幼いソクジン先生と綺麗な女の人と男の人が写った写真。
「 なに 、 これ ... 」
JN『 Aが養子に行く直前に撮った写真 。 これで信じてもらえる ? 』
正直未だに信じられない。そんなの急に言われても受け入れられない。
でも写真の女の子は確かに幼い頃の私だし、仲の良さそうな写真を見ると他人じゃないのはすぐに分かる。
ソクジン先生が私の兄 ... ?
JN『 無理に兄と思ってもらわなくても良い 。 だけどAは1人じゃないって事を分かって欲しくて ... 』
JN『 僕の事を信用出来ないかもしれないけど 、 Aの家族はいるから安心して 』
JN『 何かあったら 頼ってね 』
優しく頭を撫でられ、頬に涙が伝うのが分かった。
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ソム(プロフ) - けろるさん» 続編連載し始めたので良ければ見に来てくださいo( ^_^ )o (2019年2月26日 22時) (レス) id: 5d16995fc0 (このIDを非表示/違反報告)
ソム(プロフ) - (名前)ゆゆゆゆゆさん» 続編連載し始めたので良ければ見に来てくださいo( ^_^ )o (2019年2月26日 22時) (レス) id: 5d16995fc0 (このIDを非表示/違反報告)
けろる - 本当ですか!楽しみです〜(^-^) (2019年2月26日 19時) (レス) id: 2eca060cc5 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ゆゆゆゆゆ(プロフ) - 続編楽しみにしてます!! (2019年2月26日 17時) (レス) id: 845ba164c0 (このIDを非表示/違反報告)
ソム(プロフ) - Konamiさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて何よりです! (2019年2月26日 14時) (レス) id: 5d16995fc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソム | 作成日時:2019年2月23日 18時