貴方に愛されたかった【 YG 】 (ページ5)

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「 2人の証言 ... ？その子達が嘘をついている可能性は考慮しないわけ？」

YN『嘘を付く意味が無いじゃない』

きっとこの子は騙された事も騙した事も無いのね。世間知らずで憐れで、正義を振りかざす傍若無人な人。

「付く意味ならあるわよ、責任から逃れる為。私に罪を擦り付けて自分は罪を軽くしようって」

YN『嘘をついてるのは貴方じゃないの？そんな言い逃れしようとして ... 』

「言い逃れ？人聞き悪いわね。
嘘を間に受けて、無実な人間に罪を問う貴方はどんな教育を受けてきたのかしら？」

YN『 ... ッ！！』

「正義感を振り翳したいだけなら他所でやって、私を巻き込まないで」

馬鹿で、間抜けで、世間知らずで。

きっとその無知のせいで多くの人間を悪役に仕立てあげてきたんでしょうね。

彼女の前で正義になんてなれない。

こんなに真っ直ぐ自分の正義のみを信じて疑わない馬鹿は他にはいないでしょうから。

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それにしても嫌な空気。

話が終わった後、いじめの主犯の2人といじめられっ子を慰めているキムユナ。

そもそもその行動も理解不能だけど、一番腹が立つのは私を悪と決め付けている事。

クラスでの私の立ち位置は既に危ういようだ。

クラスメイトが私の方を見ながらヒソヒソと小声で話をする。

正直気分が悪いし、どうして私がこんな目にって思うけれど、可愛げのない口調に高いカーストに意地の悪そうな人相が合わされば何ら不思議ではない。

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話の最中、ユンギさんが私とキムユナを見ていた事は分かっている。

普段ユンギさんが私を見るなんて事は絶対に無い。何事にも興味を示さない彼が私の方を見ていたのはきっとキムユナがいたから。

今回の件で彼はキムユナに興味を抱いたに違いない。

悔しい。

きっと私がどう行動していても、彼がキムユナに興味を抱くことは避けられなかったんだ。

話の途中で、ユンギさんをチラリと見ると、キムユナを見て口角をあげていた。

私の前では上がらない口角。何をしても微動だにしないのに、あんな馬鹿で無鉄砲な女にはいとも簡単に表情を砕くなんて許せない。