貴方に愛されたかった【 YG 】

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YN『 私 、 キムユナです ！ よろしくお願いします ！ 』


YG『 ん 、 』



隣の席になって挨拶とかテンプレかよ。と突っ込みたくなる。

マンガかよって思うけど、残念ながら現実。



許嫁といえど、このまま何もしなければ、ユンギさんと関わる機会が減ってほとんど記憶にすら残らないんだろうな。と思うと何もしないわけにはいかない。


2人の様子を見ながらだけど、どうにかして私という存在を記憶に残させたい。

きっと彼は私のものにはならない。そう分かってるから、せめて記憶にだけでも留めて欲しい。









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事件は昼休みに起きた。



私と同じグループの2人が、クラスのカースト最下層の人間をいじめてたんだとか。


同じグループの人間も、いじめられてた人間も私にとっては微塵も興味が無いしもはや名前すら覚えていない。

いじめとか心底どうでもいいし、する気も止める気も無い。


でも流石主人公というか何というか、偶然いじめの現場に遭遇しいじめられっ子を庇ったらしい。

どうして他人の為にそんなに必死になれるのか、よく分からない。



そんな事はどうでもいい。

事件とはこの事だ。



YN『 あんたが指示したんだって ？ 』


「 身に覚えがないわ 」


YN『 いじめとかして 楽しい ？ 』



わざわざ教室に戻って来て、私に文句を言いに来たらしい。

まあ本当に正義感がお強いこと。



YN『 どうしてこんな事するの ！ 』


「 私は何もしてないけど ？ 」


YN『 自分の手は汚してないって ... ？ 』



YN『 他の子を脅していじめさせるなんて 最低よ ！！ 』



教室で大きな声で私を叱責する。

さてさて、私に非は無いと思うのだけれど。



YN『 この2人が証言したのよ 』



そう言って おずおずと私の前に出て来る、同じグループだった2人。

自分の立場が悪くなればすぐに乗り換えるのね。私を都合の良い人間だとでも思ってるのかしら？



どう転んでも私が悪役になる事に変わりは無いけれど、ありもしない非を認めるつもりは無い。

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