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キムユナが他の友人と話し始め、その声を遮断したくて耳にイヤホンを付けて音楽を聴く事にした。
ランダムで曲をかければ、馬鹿みたいなラブソングが流れる。
吐きそうなほど甘いラブソングに思わず、曲を止める。
止めた瞬間、キムユナの声が耳に入る。
ああ、頭が痛い。
丁度キムユナは、このラブソングの話をしていたようだ。何でも最近人気な曲らしい。
こんなものが有名で人々から支持されてるなんて、理解出来ない。皆酷く愛に飢えているのか、それとも溢れる程の愛で満たされているのか。私には測りかねる。
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目的地に着き、教師が自由行動を言い渡す。
一緒に回る友達がいる訳でもなく、ただ1人で園内を散策する。
他の学校の生徒も来ているようで、多様な学生服が目に付く。
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1人で園内を歩いていると、聞き覚えのある声が聞こえた。
JM『 ヌナ ... ? 』
「 ... ジミン ? 」
JM『 やっぱり ヌナだ ! 』
目が合った瞬間猪突猛進してきた私の弟。パクジミン。
人前だというのに私に抱き着いて笑う。愛しいたった1人の弟。
「 ジミナ 、 久し振りだね 」
JM『 ヌナ最近元気 ? ユンギヒョンと上手くやってる ? 』
「 元気だよ 、 まあ 変わらずかな 」
心配そうに私の顔を覗く弟に、愛しさがこみ上げる。ユンギさんとジミンは仲が良い、けれどユンギさんが私を快く思っていない事はジミンも知ってる。
ジミンは愛想が良く好かれるタイプだというのに、私と言えば正反対で、同じ血が通うはずの姉弟である事がたまに不思議になる。
TH『 ジミナ ! 置いてかないでよ ! 』
遠くの方から走ってきたのか息を切らした青年がやってきた。
ジミンの友達だろうか。
目が合った。というより捕えられた。
彫刻のような綺麗な顔にある、二つの目が、私を射るように見つめた。
ゾクッとした。
嫌悪とかでは無いけれど、少し恐怖を覚えた。
人に見られて恐れるなんて初めてかもしれない。それ程強い目をしていた。
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ソム(プロフ) - けろるさん» 続編連載し始めたので良ければ見に来てくださいo( ^_^ )o (2019年2月26日 22時) (レス) id: 5d16995fc0 (このIDを非表示/違反報告)
ソム(プロフ) - (名前)ゆゆゆゆゆさん» 続編連載し始めたので良ければ見に来てくださいo( ^_^ )o (2019年2月26日 22時) (レス) id: 5d16995fc0 (このIDを非表示/違反報告)
けろる - 本当ですか!楽しみです〜(^-^) (2019年2月26日 19時) (レス) id: 2eca060cc5 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ゆゆゆゆゆ(プロフ) - 続編楽しみにしてます!! (2019年2月26日 17時) (レス) id: 845ba164c0 (このIDを非表示/違反報告)
ソム(プロフ) - Konamiさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけて何よりです! (2019年2月26日 14時) (レス) id: 5d16995fc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソム | 作成日時:2019年2月23日 18時