検索窓
今日:11 hit、昨日:5 hit、合計:127,688 hit

8話 ページ8

16歳の歳




僕は先輩と別れた

先輩は怒り狂って僕を罵倒した



でも僕にとってはそんなことより

あの子を裏切ってしまった事の方が辛かった








もうあの子は二度と来ないだろう







そうは分かっていても


脚が向かうのはいつもの公園




僕が裏切ったのに 会いたいだなんて

虫の良い話だよな


自嘲してしまう









公園へ着いて 数分が経った時


砂利音が聞こえた









もしかして 、 と胸を弾ませて

期待で顔を上げたら



『 やっほー 』



其処には先輩がいた



TH『 は 、 な んで 』



僕は唖然とした


期待を裏切られたというショックと

何で先輩が という疑問で 脳が思考停止した



『 テヒョナ 、 やっぱり復縁しよ ? 』



そう言って 図々しくも 僕の上に座ってくる女



状況の整理が出来なくて

声が出ない









また別の砂利音がして

止まった









ああ 、 神様 、


何で こんなにタイミングが悪いんですか ?









あの子が 僕達を見つめていた








目には大粒の涙を溜めて


僕と目が合った瞬間


逆方向へ走り出した






僕は慌てて先輩を突き落として


走った









公園を出た先で


細いあの子の腕を捕まえた




あの子はぐっと力を込めて

僕から逃れようとする




僕は逃がさないように腕の中に閉じ込めた


両手で目を覆いながら ジタバタする



か弱い力で僕から逃げようとする




TH『 逃げないで 』



僕がそう言えば彼女は大人しくなった



TH『 去年はごめん 』



彼女は黙って動かない


ただ聞こえるのは ひっく という嗚咽だけ









静寂をかき消すように先輩が現れて

声を荒らげた



『 そんな女の何処がいいのよ ! 』



僕の腕の中で彼女が びくっ と震えた



『 あんたの事なんか遊びなのに ... 調子に乗らないで ! 』


『 私の事振ったこと後悔すればいい ! 』



大声でみっともなく叫ぶ



僕は彼女の耳を塞いで

先輩の方に顔を向ける

9話→←7話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (182 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
439人がお気に入り
設定タグ:BTS , 防弾少年団 , テヒョン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ソム(プロフ) - かなめさん» 泣いていただけて嬉しいです!そんな事言っていただけるなんて嬉しい限りです;;;; (2019年4月9日 0時) (レス) id: 5d16995fc0 (このIDを非表示/違反報告)
ソム(プロフ) - 桜餅.さん» そんなふうにお褒めいただけるなんて光栄です。泣ける作品が書きたかったので良かったです。 (2019年4月9日 0時) (レス) id: 5d16995fc0 (このIDを非表示/違反報告)
ソム(プロフ) - テテさん» 本当ですか?それなら嬉しいです;;;; (2019年4月9日 0時) (レス) id: 5d16995fc0 (このIDを非表示/違反報告)
かなめ - 感動して泣いちゃいました(; ;)ソムさんの作品は全部面白いです!次も楽しみにしてま〜す (2019年4月3日 21時) (レス) id: 9aebca689f (このIDを非表示/違反報告)
桜餅.(プロフ) - 涙が止まりませんでした、、最近はあまり泣けるお話を見ていなかったので本当に感動しました (2019年2月28日 1時) (レス) id: 444f8cfc75 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ソム | 作成日時:2018年12月18日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。