8話 ページ8
16歳の歳
僕は先輩と別れた
先輩は怒り狂って僕を罵倒した
でも僕にとってはそんなことより
あの子を裏切ってしまった事の方が辛かった
もうあの子は二度と来ないだろう
そうは分かっていても
脚が向かうのはいつもの公園
僕が裏切ったのに 会いたいだなんて
虫の良い話だよな
自嘲してしまう
公園へ着いて 数分が経った時
砂利音が聞こえた
もしかして 、 と胸を弾ませて
期待で顔を上げたら
『 やっほー 』
其処には先輩がいた
TH『 は 、 な んで 』
僕は唖然とした
期待を裏切られたというショックと
何で先輩が という疑問で 脳が思考停止した
『 テヒョナ 、 やっぱり復縁しよ ? 』
そう言って 図々しくも 僕の上に座ってくる女
状況の整理が出来なくて
声が出ない
また別の砂利音がして
止まった
ああ 、 神様 、
何で こんなにタイミングが悪いんですか ?
あの子が 僕達を見つめていた
目には大粒の涙を溜めて
僕と目が合った瞬間
逆方向へ走り出した
僕は慌てて先輩を突き落として
走った
公園を出た先で
細いあの子の腕を捕まえた
あの子はぐっと力を込めて
僕から逃れようとする
僕は逃がさないように腕の中に閉じ込めた
両手で目を覆いながら ジタバタする
か弱い力で僕から逃げようとする
TH『 逃げないで 』
僕がそう言えば彼女は大人しくなった
TH『 去年はごめん 』
彼女は黙って動かない
ただ聞こえるのは ひっく という嗚咽だけ
静寂をかき消すように先輩が現れて
声を荒らげた
『 そんな女の何処がいいのよ ! 』
僕の腕の中で彼女が びくっ と震えた
『 あんたの事なんか遊びなのに ... 調子に乗らないで ! 』
『 私の事振ったこと後悔すればいい ! 』
大声でみっともなく叫ぶ
僕は彼女の耳を塞いで
先輩の方に顔を向ける
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ソム(プロフ) - かなめさん» 泣いていただけて嬉しいです!そんな事言っていただけるなんて嬉しい限りです;;;; (2019年4月9日 0時) (レス) id: 5d16995fc0 (このIDを非表示/違反報告)
ソム(プロフ) - 桜餅.さん» そんなふうにお褒めいただけるなんて光栄です。泣ける作品が書きたかったので良かったです。 (2019年4月9日 0時) (レス) id: 5d16995fc0 (このIDを非表示/違反報告)
ソム(プロフ) - テテさん» 本当ですか?それなら嬉しいです;;;; (2019年4月9日 0時) (レス) id: 5d16995fc0 (このIDを非表示/違反報告)
かなめ - 感動して泣いちゃいました(; ;)ソムさんの作品は全部面白いです!次も楽しみにしてま〜す (2019年4月3日 21時) (レス) id: 9aebca689f (このIDを非表示/違反報告)
桜餅.(プロフ) - 涙が止まりませんでした、、最近はあまり泣けるお話を見ていなかったので本当に感動しました (2019年2月28日 1時) (レス) id: 444f8cfc75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソム | 作成日時:2018年12月18日 19時