28話 ページ28
「 おじゃまします ... 」
言われるがまま彼女を家に連れて来てしまった
TH『 取り敢えず 、 ソファにでも座ってて ? 』
そう言ってソファを指させば
彼女は ちょこん とそこに座る
そわそわしたように辺りを見渡す
TH『 ココア でいい ? 』
そう聞けば こくり と頷く
2人分のココアを用意して
机の上に置いて
彼女の隣に座る
「 ありがとう 」
両手でカップを持って
ふー とココアの熱を覚ませようとする
飲んでみて 熱かったのか
勢いよく離しては 飲むを繰り返す
小動物みたいで可愛くて
思わず彼女を見て 頬が緩んでしまう
それを見た彼女がカップを起き
僕の方へ向き直る
「 ... ごめんなさい ! 」
急に謝られて 何事かと思って驚く
「 観覧車出てから 私一言も喋らなかった 」
申し訳なさそうに俯く彼女
「 その 、 恥ずかしくて 何喋っていいか分からなかったの ... 」
嫌だから喋らなかったんじゃないの ?
僕の事嫌いになってないの ?
「 嫌じゃなかった 」
そう言って 思い出したのか顔を赤くする彼女
TH『 僕 、 無理矢理しちゃったから嫌われたかと思った ... 』
「 えっ 嫌ってないよ !
いや 、 その 、 あの ... 嬉しかった 」
恥ずかしそうにする彼女に
心底安心した
良かった 、 嫌われてなかった
緊張が解けて一気に身体の力が抜ける
TH『 あ 〜 ... 本当に良かった 』
「 まず嫌だったら 今日家に泊めてなんて言わないよ 」
TH『 そう言えば 、 病院には言ってあるの ? 』
「 主治医の先生にカトクは送った 」
彼女はそう言いながら僕から目を逸らす
TH『 外泊 、 駄目なんじゃなかったっけ ? 』
「 駄目 だけど ... 」
TH『 今からでも病院に送ろうか ? 』
「 やだ ! 」
即答した
やだって何 、 可愛いなあ
「 もっとテヒョナと一緒にいたい 」
僕の手を握って 目を見つめながら
懇願するように訴える
そんな事言われて断れるわけないじゃん
僕だって一緒にいたい
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ソム(プロフ) - かなめさん» 泣いていただけて嬉しいです!そんな事言っていただけるなんて嬉しい限りです;;;; (2019年4月9日 0時) (レス) id: 5d16995fc0 (このIDを非表示/違反報告)
ソム(プロフ) - 桜餅.さん» そんなふうにお褒めいただけるなんて光栄です。泣ける作品が書きたかったので良かったです。 (2019年4月9日 0時) (レス) id: 5d16995fc0 (このIDを非表示/違反報告)
ソム(プロフ) - テテさん» 本当ですか?それなら嬉しいです;;;; (2019年4月9日 0時) (レス) id: 5d16995fc0 (このIDを非表示/違反報告)
かなめ - 感動して泣いちゃいました(; ;)ソムさんの作品は全部面白いです!次も楽しみにしてま〜す (2019年4月3日 21時) (レス) id: 9aebca689f (このIDを非表示/違反報告)
桜餅.(プロフ) - 涙が止まりませんでした、、最近はあまり泣けるお話を見ていなかったので本当に感動しました (2019年2月28日 1時) (レス) id: 444f8cfc75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソム | 作成日時:2018年12月18日 19時