27話 ページ27
気付いたら僕は彼女を壁に押し付けて
キスをしていた
驚いた様に目を見開くA
そんな彼女をお構い無しに
無理に彼女のその小さな唇を割って
舌を捩じ込む
彼女の肩が ビクッ と跳ねたのが分かる
逃げようとする彼女の舌を追い掛け
執拗に絡み付かせる
彼女が 華奢な腕で 僕の胸を押すけど
退けるつもりなんてさらさらない
思考回路は停止していて
ただただ彼女を求めて
彼女の温かい咥内を犯す
開いた口の隙間から
彼女の吐息が洩れる
それに刺激されて 彼女に貪りつく
ふと我に返って慌てて離れる
彼女は息を荒らげて
頬は赤く染まっている
目は潤んでいて
気持ちが昂る
観覧車の扉が開いて
一周回り終えた事に気が付き
慌てて彼女の手を引いて降りる
夜なだけあって
辺りは冷え込んでいて
僕の中にあった熱も冷めていく
ふと冷静になると
やってしまった という気持ちがこみ上げる
TH『 ごめん 』
同意も無しに無理矢理口付けたことに対して
嫌われてしまったかもしれない
と辛くなる
こちらを振り向かない彼女の手を握って
嫌いにならないで って言う
情けなくも声が震える
そのまま遊園地から出て
口数少なく帰り道に向かって歩く
僕の頭の中には
申し訳なさと後悔でいっぱいだった
何も言わない彼女に対して
どう接したら良いか分からない
どう思われてるか不安でまともに顔も見れない
長い時間歩いて 病院の前に着いた
TH『 それじゃあ 、 おやすみ 』
それだけ言って僕は逃げるように踵を返す
歩き始めた瞬間 くんっ と後ろから引っ張られた
「 待って 」
観覧車以降 初めて彼女が言葉を発した
「 テヒョナ 」
「 私をテヒョナの家に連れて行って 」
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ソム(プロフ) - かなめさん» 泣いていただけて嬉しいです!そんな事言っていただけるなんて嬉しい限りです;;;; (2019年4月9日 0時) (レス) id: 5d16995fc0 (このIDを非表示/違反報告)
ソム(プロフ) - 桜餅.さん» そんなふうにお褒めいただけるなんて光栄です。泣ける作品が書きたかったので良かったです。 (2019年4月9日 0時) (レス) id: 5d16995fc0 (このIDを非表示/違反報告)
ソム(プロフ) - テテさん» 本当ですか?それなら嬉しいです;;;; (2019年4月9日 0時) (レス) id: 5d16995fc0 (このIDを非表示/違反報告)
かなめ - 感動して泣いちゃいました(; ;)ソムさんの作品は全部面白いです!次も楽しみにしてま〜す (2019年4月3日 21時) (レス) id: 9aebca689f (このIDを非表示/違反報告)
桜餅.(プロフ) - 涙が止まりませんでした、、最近はあまり泣けるお話を見ていなかったので本当に感動しました (2019年2月28日 1時) (レス) id: 444f8cfc75 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ソム | 作成日時:2018年12月18日 19時