killer (ページ7)

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『ねえ』

反対側から声を掛けられて振り返る

無表情というよりかは不機嫌そうな顔

｢な、何？｣

『ジョングクとどういう関係なの』

探るように聞かれる

｢ジョングク...？｣

ジョングクって誰？

私の知り合いにはいないぞ？

『今朝2人で話してたでしょ』

今朝？

話した人なんていたっけ？

...あ、1人居た

ハンカチ拾ってくれた心優しい子

｢もしかしてハンカチ拾ってくれた子？｣

怪訝そうな顔をする正面の男

不思議と気まずい空気が流れる

その空間を割くように

TH『ジョングガがハンカチ拾って渡したの！？』

とテテの声が響いた

急な大声に耳がキーンとなる

｢え、あ、うん｣

戸惑いながら頷くと

『もしかしてそれだけ？』

と不思議そうに聞かれた

｢今日知り合ったばかりです、ジョングクさんって言うんですね｣

優しい方ですね

なんて言えば

TH『ジョングクが自分から女の子に喋りかけた！！！！』

なんて騒いでる

こいつ煩いな...と失礼だけれど思ってしまう

そんなテテを他所に

『良かった...またジョングクに害悪な虫が着いたのかと...』

そう言って安堵している男

ていうか害悪な虫って失礼な

『あっ、僕はパクジミン、ジミンって呼んで』

そう言ってさっきとは打って変わって笑顔になる

さっきまでのは私の事を警戒していたのか
と分かり私も少し安堵する

改めて顔を見て

笑顔になるとこの人目がなくなる
えっ何その可愛いコンセプト

よく見るとお肌お餅みたいに柔らかそうだし

｢お餅食べたい...｣

気付いたらそんな事を呟いていた

JM『お餅ってもしかして僕の事？』

｢あっいやそういうわけじゃ！｣

声に出てたのかと申し訳なくなったが
ジミンは笑って許してくれた

その後も2人と他愛もない会話を繰り返した

数学の先生が禿げてるだとか

ジョングクとは一緒に住んでるだとか

男7人で同棲してるだとか

テテは変顔も見せてくれた

ジミンはこれ僕のコレクションなんだけどね
と言ってジョングクさんの寝顔を見せてくれた

何でそんなモノを持ってるんだ

とも思ったが何も突っ込まず

可愛いねとだけ言っておいた

話して分かったけど

案外良い人達なのかもしれない