まだ見ぬ未来の地図を ページ7
「はあ？晶哉になんも説明せんで行かせたん？？」
大晴の普段より大きい声が家の中に響く
「だぁーから！受付にはまっさんもおるんやし、大丈夫やって思ってん！事実何もなかったやんか！」
「はぁーー？それは結果論の話やんけ！！何かあったらどうするつもりやってん！！」
大晴の言い分はもっともやし、俺も小島が晶哉に頼んだことについては反対やったので気持ちはわかる。
でも少しヒートアップしすぎや。
「大晴。落ち着きや。」
「けど！！」
俺の声も届かへんくらい頭に血が登ってる時の大晴はあんまり良くない。
「大晴。」
部屋の片隅でナイフを磨いていた宏志朗が一言大晴の名前を呼べば大晴の動きが止まる。
流石やな。
「次からは、気をつけるて....。」
大晴にそこまで責められるとは思ってはいなかったのか、小島はバツが悪そうに頭を掻いた
「でも、晶哉にやってそろそろ知る権利はあるんちゃうん？自分が何者なのか。」
「そのためにあいつらをここに呼ぶつもりなん？」
「いやそれだけちゃうけど。俺らだけでやってくのキツいし。仲間は多い方がええやん。」
「簡単に仲間になってくれるとは思わんけどな。」
大晴の言うことには俺も概ね同意。
昨日受付で顔を合わせた時に見た。
射抜くような視線。
こじけんの発想はいつも奇想天外やけど。
「まあ、リーダーが決めたことやからな。」
「まっさんはいっつもそれ！」
うちのリーダーは、何の考えもなしでは絶対に奇想天外な事はしやんから。
大晴も文句は言うけどそれは心の底からわかってる訳で。
「とにかく！次晶哉になんかさせる時は俺に言えや！？」
大事な弟がちょっぴり大事すぎるだけなんよな。
微笑ましい気持ちで見守っていると通信機から連絡が入る
「こちら奥村。ターゲットが今モーテルを出ました。そちらへ向かっています。澤田くんと僕で追尾します。」
小島が顔を綻ばせる
「奥村くん、ありがとう。引き続きよろしく。不備があったらすぐ連絡して。」
「ラジャー。」
聞き取りやすいええ声の仲間から入った通信は、まさに俺らが望んでいたもので。
「さあ、こっからが本番やで小島。」
片方の口角を上げた大晴が小島にそう言うと。
小島もまた、笑顔で応えた。
「さあ、はじめよか。」
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たけ(プロフ) - 少しずつ全体が見えてくるようなドキドキする不思議なお話とても好きです！目次のタイトル(?)が関西の曲に関連しているのも素敵ですね！続き楽しみにしています(^^) (2020年7月24日 2時) (
レス) id: a21bdea5c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひつじ x他1人 | 作成日時：2020年7月11日 10時
