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イズナピは見たことの無いフルーツを乱雑に切って皿の上に並べる。
「これくらいなら食欲なくても食べれるだろ？」
「お気遣いありがとうございます…」
実はお腹が空いていたので、有難くちょうだいすることにする。
手は痺れていたが動かせるまで回復していた。
Aは手を合わせて「いただきます」と呟く。
黄色い、マンゴーのような果物を口に運ぶ。
甘くとろけるような味がした。
すごく美味しい！
思わず笑みを零したAを見ながらイズナピはイズナピは考える。
隙だらけの無防備で、いかにこいつが生温い世界で育ってきたことがわかる。
この世界はそんなに甘いもんじゃない、と教えてやらねばならない。
弱肉強食の世界だ。
弱い生き物は淘汰されるのが現実。
彼女は食い殺されてしまう。
それは惜しいな、とイズナピは素直に思った。
イズナピはAの特殊な暖かいオーラが気になっていた。それに比べて落ち着いた冷たい瞳。
これがどのように化けるのかが気になるところだ。
純粋に、Aに情を感じてしまっただけでもあるが。
「そんで、さっきの話の続きなんだが。」
「オーラ？念？についてですか？」
「そうだ。」
黙々とフルーツを口に運んでいたAは顔を上げた。
「お前、この世界でやりたいことはあるか？」
「…あります。」
Aの頭に、その一瞬でチェロが浮かんだ。
生きてると分かったならば、願いを叶えるのみだ。
死ぬ前に願った通り、チェロが弾きたい。
この状況はきっと神様がくれたのだ。
可哀想な私を憐れんで。
ふとそんなことを思いついて笑った。
神様なんてあんまり信じていなかったが、何となくそういうのがいたら心強い。
「じゃあ、オレがな〜んにも知らないお前にこの世界のことを教えてやる。」
生きる術を、とイズナピは不敵に笑った。
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ぽへみあん(プロフ) - ミヤナさん» ありがとうございます！私も久石さん大好きです(≧∇≦*)更新遅くて申し訳ないのですが、これからもよろしくお願いします(_ _) (2019年9月25日 21時) (
レス) id: 6ca0d30634 (このIDを非表示/違反報告)
ミヤナ(プロフ) - とっても素敵な作品ですね！私はクラシックはあまり詳しくないのですが、久石譲さんの曲は好きです！とっても素敵ですよね。応援しています！ (2019年9月24日 23時) (レス) id: 7d8442c23e (このIDを非表示/違反報告)
ぽへみあん(プロフ) - 林 香織?さん» ありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです♪。私の大好きな曲ばかりなので聞いていただけて幸いです。ぜひクラシックに興味を持っていただけたらなと笑！更新頑張って参ります…これからもよろしくお願いします(_ _) (2019年9月17日 14時) (レス) id: 6ca0d30634 (このIDを非表示/違反報告)
林 香織?(プロフ) - ぽへみあんさん» 初めまして！団長の不器用さと主ちゃんの優しさに虜になりました！出てくるURLを聴きながら小説を読みこんな曲か…と読んでおりました(笑)作者さんのペースで更新頑張ってください！ (2019年9月11日 23時) (レス) id: 3baa06326a (このIDを非表示/違反報告)
ぽへみあん(プロフ) - 死体さん» ありがとうございます！そんなそんな…(--;) 私なんてまだまだですが、そう言っていただけるととても嬉しいです！これからもよろしくお願いします(_ _) (2019年8月20日 10時) (レス) id: 6ca0d30634 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽへみあん | 作成日時：2019年7月21日 0時
