5話 誘い ページ6
ー翌日ー
今日も学校。疲れるから単独行動したいところだ。いちいち人に来られても困る。
「あ、五百雀さんだ!」
「本当だ!今日の放課後一緒にカラオケでも行きませんか?」
絶対こいつらには私の心は分からないだろうな。やめてくれって、本当に。
「断る。あと、あまり人と馴れ合うの得意じゃないから極力話しかけて来ないで」
そう言うと渋々去っていった。まあ、分かってもらえればいいか。いや待てよ。同じこと昨日話しかけられた人数にするのか?それはそれで困るぞ。
そういって中々気分の乗らない朝を過ごすのであった。
今日は放課後まで話しかける人少なかったな。朝の奴らが振りまいてくれたか。それなら非常にありがたいが。何事もなく帰れるだろう。ん、あれは...月浪か。あいつとはもう話は着いたしほっといて帰ろう。...と思っていた。
「五百雀さん」
月浪に話しかけられた...割と月浪は警戒してるんだよ昨日のこともあるから。
「...何」
「あ、えっとね、提案というか、勧誘なんだけど」
「断る」
心底思っているのだ。面倒ごとと他人は嫌なんだ。月浪にはお帰りいただこう。
「うんと...それでもいいんだけど、ちょっと話を聞いてほしいんだ」
仕方ない、溜め息まじりに言い放って月浪と帰りながら話すこととなった。
彼はきっと主張の激しい人ではないと思う。口調や雰囲気で何となく分かる。バレたのが面倒な人じゃなくて良かったな。いや、良くはないか。不幸中の幸いってやつだ。
「それで、話は」
えっと、といった様子で口を開く。
「実は僕以外にも妖怪の見える人がいて、妖怪探偵団っていう町の困った案件を解決する組織があって。僕もそこで活動してるんだ」
...その話、安易にしていいのか?まあ、いい。
「それで、もし良かったらなんだけど五百雀さんにも協力してもらえないかなって」
なるほどな。誘いって訳だ。
「悪いけどその希望には答えられない。私は集団が大の苦手なんだ。」
嫌いも嫌いだが、弱っちい集団に入って足引っ張られるのも好きじゃない。でも、妖怪絡みの問題が起こるなら対処しないとな。それも使命の1つだし。どちらにしろ、妖怪探偵団とやらには入ろうと思えない。
「そっか、分かった」
そんなにしつこく誘うつもりも無かったようで、すぐに引き下がってくれた。
この後は妖怪探偵団の話なんかを聞いて、帰っていった。この町は、なんだか変わったことが起きそうだ。
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Milkcat(プロフ) - 珠華姫さん» ありがとうございます!楽しんでもらえるような小説が書けるように頑張ります! (2019年8月7日 22時) (レス) id: f6a5fa765e (このIDを非表示/違反報告)
珠華姫(プロフ) - すっごくおもしろいです!更新頑張ってください!無理はしないで下さいね。楽しみにしてます! (2019年8月7日 21時) (レス) id: 8b16303676 (このIDを非表示/違反報告)
Milkcat(プロフ) - kotorin♪さん» 感想ありがとうございます!更新遅くなってしまってますが、出来る限り更新するので読んでいただけると嬉しいです! (2019年7月28日 23時) (レス) id: 444fb6a5c2 (このIDを非表示/違反報告)
kotorin♪(プロフ) - 凄く面白いですね!続きが気になります!頑張ってください! (2019年7月28日 21時) (レス) id: cc2a8c7850 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Milkcat | 作成日時:2019年7月19日 10時