部屋に入りたい ページ15
「あ、そういえば蓮くんって、瑠姫くんの部屋入れたんですか？」
川尻「まだなんよ！Aも入りたいと思わん？」
「……いや、私入ったことあるんですよね」
川尻「…え、ほんと？」
「この前祥生くんと瑠姫くんの部屋行ってマリカーしました。私は見てただけですけど」
蓮くん、信じられん……ってずっと言ってる。私もずっと入ってみたかったから入れて嬉しかった。
「瑠姫くんの部屋めちゃくちゃオシャレでした。」
川尻「どうしたら入れると思う？」
「んー…。難しい……」
川尻「えー、俺も入りたか」
「…そうだ、蓮くん。今日、行ってみます？練習終わりに」
川尻「…たしかに、Aがいれば入れてくれるかもしれんね」
「無理だったらそのまま蓮くんの家行きますね、泊めてください」
川尻「ご飯なんにしようか」
「入れない気でいるじゃないですか」
そして練習が終わり、一旦自分の家に戻って準備をしてから蓮くんと待ち合わせをして瑠姫くんの部屋に向かう。突撃するのは初めてだから、どんなこと言われるか分からなくて楽しみ半分だけど怖さもちょっとある。
「……よし、行きましょう蓮くん」
川尻「……ドキドキするわぁ」
瑠姫くんの部屋のインターホンを鳴らす。
白岩「…はーい？あれ、A？どうした？」
「瑠姫くん、一緒にご飯食べましょう」
白岩「珍しいね。ちょっと待ってて」
程なくしてドアが開いた。
白岩「……なんで蓮くんもいるんすか」
川尻「今日こそ！入れてもらうけんね！」
白岩「ちょっとまだ部屋が出来てないんで」
「…お願いるっくん」
白岩「あのさぁ、…それはずるいって」
蓮くんと一緒になって押してみる。入れてくれるかな、瑠姫くん。
「3人でご飯、食べましょ」
白岩「じゃあ蓮くんの部屋で食べよ」
「……ごめんなさい蓮くん、失敗です」
川尻「しょうがない、行こっか」
3人で蓮くんの部屋に行って、瑠姫くんからの要望でピザを食べることに。
白岩「Aも、あんまりああいうことしちゃダメだからね」
「…はーい」
白岩「ちょっとA、聞いてる？」
「ふふ、聞いてます聞いてます」
川尻「今度こそ、瑠姫の部屋に入れてもらうけんね」
白岩「出来てから入れます」
「…でも瑠姫くんの部屋、もう出来てますよね」
白岩「いや、あとダイニングテーブルだけ」
いつになったら、瑠姫くんの部屋は完成するんでしょうか。
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作者名：てん | 作成日時：2024年2月23日 23時
