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RUKI ページ6

疲れた、と思いながら仕事から帰る。職場では完璧を演じているけど本当はそんなことなくて、すぐメンタルやられちゃうし完璧なんて程遠かった。


オートロックの鍵を開けて、部屋を目指す。部屋に入れば、そこからは完全にプライベート。散らかった部屋に鞄を置き、服を脱ぎ捨てる。


…今からどうすれば少しでも楽になるかな。なんて、損得を考えるようになってしまった自分が嫌になる。スマホを開けば、彼からメッセージが。


【今どこにいる?】


今家に帰ってきた、と送ればすぐに既読がついてまたメッセージが。


【今から行く】


完璧な人間を演じるのに疲れていた。もう、こんな人生辞めたいと思っていた。だから彼からのメッセージに救われたんだと思う。


着替えて少し準備をしたら、到着を知らせるインターホンが鳴る。


ロックを開け、彼を私のプライベートな空間に入れる。こんな汚い部屋見せたくないけど、まあ仕方ない。彼はもう慣れているから、大丈夫。


瑠「…A」


彼を部屋に入れれば、私の力は抜けてしまう。


「瑠姫くん、瑠姫くんっ、」
瑠「…大丈夫だから。な?」


助けてほしい。理由なんていらないから、今すぐここから私を連れ出してほしい。


「私もう疲れたの、今の職場でパワハラとかセクハラに耐えながら完璧な自分を演じるのに」


そう言うと、彼は優しい目をして頭を撫でてくれる。


「お願い瑠姫くん、私を連れ出して」
瑠「荷物まとめたら、一緒に行こうか」


一緒に必要最低限の荷物をまとめて、それを持って彼の乗ってきた車に乗り込む。


瑠「よく耐えたね、偉いよAは。もう気にしなくていいから、一緒に逃げよう」
「……うん」


瑠姫くんが、私のためにここまで動いてくれるならもうそれだけでいい。地位も名誉も名声も、なんにもいらない。皆が私を嫌っていたとしても、彼がいてくれるのならもうなんでもいい。


「……瑠姫くん、大好きだよ」
瑠「…俺も。Aのこと愛してる」


瑠「最近寝れてないんでしょ?寝てていいよ。着いたら起こすから」
「…ありがとう、瑠姫くん」


彼の言葉に甘えて、彼が用意してくれた、という場所に到着するまで眠ることにした。

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てん(プロフ) - りちゃんさん» 初めまして。コメントありがとうございます。これからの励みになります!ありがとうございます^^ (3月12日 18時) (レス) id: 63649c6329 (このIDを非表示/違反報告)
りちゃん(プロフ) - はじめまして!祥生のお話が刺さりまくって泣いてしまいました、!切ない系のお話大好きです。これからも楽しみにしています! (3月11日 1時) (レス) @page26 id: 0340868d0e (このIDを非表示/違反報告)
てん(プロフ) - れなさん» 初めまして。コメントありがとうございます。そうです!!!気づいてくださる方がいるとは思ってなかったので嬉しいです。ありがとうございます! (3月7日 1時) (レス) id: 63649c6329 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - はじめまして!勘違いだったら申し訳ないのですが、拓実のお話はバレエと少年という曲がモチーフですか?その曲が好きなので嬉しくなりました!次のお話も楽しみにしてます(^^) (3月7日 1時) (レス) @page13 id: 5cdbf435a9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てん | 作成日時:2024年2月25日 19時

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