REN ページ4
「はぁ〜…、ねえ、瑠璃ちゃん。どうしたらいいかな！？」
私が今相談をしているのは、同じクラスで仲のいい瑠璃ちゃん。
瑠「え〜？知らないよ、告白でもしてみたら？」
「うう…、やっぱそれしかないよね」
私が想いを寄せているのは、同じクラスの川尻蓮くん。彼はめちゃくちゃダンスが上手でかっこいい。授業を真剣に聞いているかと思いきやあんまり分かってなさそうなのも可愛い。
そして私は今、川尻くんと隣の席なのだ。こんなチャンス滅多にないのに、逃したくない。だから瑠璃ちゃんに相談しているのだけど…。
瑠「わたしそんなに恋愛したことないし、分かんないよ〜」
瑠璃ちゃんはそれしか言わない。いや、中学から一緒だし分かってるんだけど。川尻くんは皆から好かれてるし、私以外にも川尻くんを好きな子はたくさんいる。どうしたらいいのかな。
蓮「Aさん、おはよう」
「…か、川尻くん！おはよう！」
蓮「大川さんも。おはよう」
瑠「川尻くんおはよー」
挨拶しかしていないのに、もうこんなにドキドキしてる。なんで瑠璃ちゃんはそんなに普通なわけ！？
瑠「…良かったじゃん、挨拶してくれて」
「…へへ、嬉しい」
瑠「でもいいの？挨拶だけの関係で」
「……良くない！」
毎日メイク頑張ってるし、冬でも日焼け対策してるし、川尻くんから褒めてもらった髪型だって毎日してきてる。なのに全然川尻くんは私に興味がなさそうで、いまいち効果は見えなかった。
瑠「…私、別にそんなに悪くないと思うけどな」
「え？何が？」
瑠「川尻くんの態度。私にはちょっとAに甘い感じに見えるんだけど」
「…いや、多分それ瑠璃ちゃんの錯覚」
瑠「そう？」
でも確かに、ペンケースを忘れた日には色々貸してもらった。いやでも川尻くんは優しいから皆にするよ、そういうこと。うんうん。そんなことを考えて、都合のいいことを考えようとする自分に釘を打った。川尻くんは、そんなつもりないんだからね！って。
チャイムが鳴って、朝のHRが始まる。先生の話が長くて、しかも面白くないなあなんて思っていたら、話しかけられた。
川尻「…長いって顔しとるね」
「…私？」
川尻「うん。先生の話、面白くないね」
「…ふふ、うん。そうだね」
ああ、やっちゃった。せっかく話しかけてくれたのに。もっと頭の回転が早ければ…なんて、そんなことばかり考えちゃう。はぁ…。
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てん(プロフ) - りちゃんさん» 初めまして。コメントありがとうございます。これからの励みになります！ありがとうございます^^ (3月12日 18時) (
レス) id: 63649c6329 (このIDを非表示/違反報告)
りちゃん(プロフ) - はじめまして！祥生のお話が刺さりまくって泣いてしまいました、！切ない系のお話大好きです。これからも楽しみにしています！ (3月11日 1時) (レス) @page26 id: 0340868d0e (このIDを非表示/違反報告)
てん(プロフ) - れなさん» 初めまして。コメントありがとうございます。そうです！！！気づいてくださる方がいるとは思ってなかったので嬉しいです。ありがとうございます！ (3月7日 1時) (レス) id: 63649c6329 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - はじめまして！勘違いだったら申し訳ないのですが、拓実のお話はバレエと少年という曲がモチーフですか？その曲が好きなので嬉しくなりました！次のお話も楽しみにしてます(^^) (3月7日 1時) (レス) @page13 id: 5cdbf435a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てん | 作成日時：2024年2月25日 19時
