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「…私たちは、どうすればいいの？これ」
河野「あー！祥生！！……と、どちら様ですか…？」
大平「純喜くーん！俺の友達。Aっていうから、仲良くしたって」
「よろしくお願いします！」
河野「初めまして！よろしくな！」
大平「…これ、俺らが出るまで引けばええんちゃん」
「そうだけどさ、それで最後まで出来る？当たりちゃんと引ける？」
大平「分からんけど…でもそれしか方法ないやんかぁ」
「…しょうがない、そんなに祥生が言うなら。やろっか」
大平「ほんまに！？」
「うん、手伝いに来たんだし。そうと決まったんだから、引くよ！祥生！」
祥生の姿を見て、私も手伝おうと思った。やるしかない。ここで当たりくじを引いて、純喜くんを救わなければいけないから。
「……出ないね」
大平「まだまだ、こっからやもん！」
「ふふ、うん。そうだね！」
いつもより燃えてる祥生が可愛く見えて仕方ない。
小学生1「…すげえ、あのお兄ちゃんとお姉ちゃん、当たり出るまで引いてるぞ」
小学生2「出るわけねえのに…！」
河野「出るから！見ときや！？」
「もう純喜くんも、そんなに怒らないの」
河野「しゃーないやん！」
「分かったから、落ち着いて？ね？」
よく言えば小学生にも手加減しなくて、悪く言えば小学生相手でも喧嘩してしまう。まあなんとなく、そういうところが彼のいいところなんだろうなとは思うけれど。
.
もう何回引いたか分からない。
いつの間にかお店の周りにはたくさんのギャラリーがいて、私たちが当たりを引くのを見守ってくれていた。
大平「あかん、当たり出えへん…」
「……あ！！！祥生！純喜くん！当たったよー！！」
大平「ほんまに！？」
河野「…え！！ほんまや！！すげー！」
小学生1「……すげえ。……お兄ちゃん、嘘つきとか言ってごめん。本当に入ってたんだね」
河野「ほんまやで。まあええよ。謝ってくれたから。許したる」
小学生2「俺も、ごめん…」
河野「うん！もう大丈夫やって。また買いに来てな」
小学生「「もちろん！」」
純喜くんも小学生たちと仲直り出来たみたいだった。
河野「はい、これ。一等賞のおもちゃのピストル」
「ありがとう」
大平「Aほんますごいな。よくあそこで引けたよな」
「ふふ、うん。引けちゃった。祥生が引いた方がかっこよかったんだろうけどなあ」
大平「ううん、Aやったから引けたんやで！一件落着やな。とりあえず今日は帰ろか」
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てん(プロフ) - りちゃんさん» 初めまして。コメントありがとうございます。これからの励みになります！ありがとうございます^^ (3月12日 18時) (
レス) id: 63649c6329 (このIDを非表示/違反報告)
りちゃん(プロフ) - はじめまして！祥生のお話が刺さりまくって泣いてしまいました、！切ない系のお話大好きです。これからも楽しみにしています！ (3月11日 1時) (レス) @page26 id: 0340868d0e (このIDを非表示/違反報告)
てん(プロフ) - れなさん» 初めまして。コメントありがとうございます。そうです！！！気づいてくださる方がいるとは思ってなかったので嬉しいです。ありがとうございます！ (3月7日 1時) (レス) id: 63649c6329 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - はじめまして！勘違いだったら申し訳ないのですが、拓実のお話はバレエと少年という曲がモチーフですか？その曲が好きなので嬉しくなりました！次のお話も楽しみにしてます(^^) (3月7日 1時) (レス) @page13 id: 5cdbf435a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：てん | 作成日時：2024年2月25日 19時
