私を頂上へ連れてって【日プ無印】 (ページ29)

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最初に文哉くんが呼ばれてから、どんどん埋まっていく椅子。

ヒコちゃんや來良くんも呼ばれた。もう半分ほどの椅子は埋まってしまっている。私の座る椅子はあるのかな。緊張しながらその時を待っていた。

優心くん、よなさん、景瑚くん。

立て続けに仲のいい練習生たちが呼ばれていく。不安で不安で仕方がなかった。

宮島「大丈夫だからね。待ってるよ」

與那城「Aは自分を信じて。呼ばれるから」

景瑚「……俺は信じてるからね」

そんなことを言われたら、大丈夫だと思うしかない。ああ、早く呼ばれてくれ。……いやでも、デビュー圏内で呼ばれたい。そんな気持ちが私の中でせめぎ合っている。

本田くんが呼ばれた。

「おめでとうございます」
本田「ありがとう。…大丈夫だからね」

そんな言葉をかけてもらう。ああ、私はいつ呼ばれるのだろう。そう思って、矢部さんの次の言葉を待った。

矢部「グループバトルでは、グループのために自分やメンバーを変えようと奮闘し、バトル本番でもその圧倒的な存在感が印象的でした」

矢部「15位、………平瀬A」
「……！」

呼ばれた。初回放送から着々と上がってきている順位。このままずっと上がり続けたい。

大平「A！おめでとう」
川尻「おめでとう」
「ありがとうございます！」

白岩「おめでとう」
「ありがとうございます」

鶴房「…待っとけよ」
「もちろんです」

ほかの練習生たちからもたくさんおめでとうと声をかけてもらって、私はステージの方へ向かう。

景瑚「おめでとう！よかった」
「ありがとうございます、景瑚くん」

本田「ほら、大丈夫だった」
「…ありがとうございます、本田くん」

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矢部「一言お願いします」
「…はい。まずは、投票してくださった国民プロデューサーの皆さん、ありがとうございました。15位という順位でこの35人の中に残れたことはもちろん嬉しいですが、まだまだこれからだと思っています。コンセプトバトルで結果を残して、絶対にデビューして、応援してくださる皆さんに恩返ししたいと思っています！これからも、私に力を貸してください。よろしくお願いします」

翔也くんも瑠姫くんも、私が呼ばれた直後に呼ばれたし、Aクラス、HIGHLIGHT組、Why組やDOMINOのメンバーが呼ばれ、1位は拓実くんという結果で、今回の順位発表式は幕を閉じた。