私を頂上へ連れてって【日プ無印】 (ページ27)

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空くんが入ってきたことでグループメンバーが決定。顔なじみばっかりでめちゃくちゃ安心する。

ユンドンくんが曲名を発表するためにあのシールを剥がしてくれるらしい。私たちの曲は、きっと。

「……やっぱり！」

予想的中、DOMINOだった。

パート決めを行わないといけないのだが、センター候補がめちゃくちゃ多くて決めるのが大変。私は今回ラップに挑戦したかったから、センターには立候補しなかった。

「歌で決めてみますか？」

その結果、センターはヨンフンさんと蓮くんに決定した。私は無事にラップ①を汐恩くんと共にやることになった。

練習がどんどん進んでいく。楽しくて楽しくて仕方がないはずなのに、どこか不安な気持ちでいっぱいになっていた。私はこの中で7人に残れるのかなとか、そんな気持ちが心の中を支配していた。

景瑚「A！今日の夜久しぶりに一緒に食べよ」
「もちろんです。景瑚くんと食べるの久しぶりすぎて楽しみです」

何回曲を聴いて練習していても、祥生くんに頼まれて歌を教えている時も、蓮くんからダンスを教えてもらっている時でさえも集中できなかった。

ようやく夜ご飯の時間になった。景瑚くんに声をかけて一緒に食堂に行く。

景瑚「いただきます！」
「いただきます」
景瑚「……A、今日全然楽しそうじゃなかった」
「……え？」

突然、景瑚くんからそんなことを言われた。

景瑚「いつ見てもしんどそうで、1回も笑ってなかったよ。…気づいてた？」
「……そうかもしれないです。あんまり楽しくなかった。全然集中できてなかったです」
景瑚「全部俺に話してみな？しんどくなくなるかもよ」

景瑚くんは、私がこうやって悩んでたのを分かっててご飯に誘ってくれたんだ。

「……残れないんじゃないかなって不安だったんです。こんなに実力もあって順位も上の人たちが集まってて、私は多分埋もれてしまうなって思ったんです。7人の中に残って、コンセプトバトルでDOMINOは披露できないんじゃないかなって思っちゃって」

思ったことを全部話した。景瑚くんは頷きながら、最後まで話を聞いてくれた。

「……結構、つらいです」
景瑚「…じゃあパッと食べて、練習しよ」

何を言うでもなくただ、彼は練習に付き合ってくれた。