私を頂上へ連れてって【日プ無印】 (ページ18)

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グループバトルの曲の争奪戦が行われた。安藤さんのめちゃくちゃ早い風船割りのおかげで、私たちの課題曲は東方神起さんの「Why？」に決まった。

そしてリーダーとセンター決め。リーダーは與那城さんに決定した。

「センターどうしますか？」
白岩「やり……やりたいっちゃやりたい」
今西「ヒコもやりたい」

センター候補は白岩さんと今西くん。どうやって決めるのかなぁと思っていたら、佐野さんが口を開いた。

佐野「歌とダンスバランスよくできるのが瑠姫だと思う」
今西「あー…、確かにな」

その佐野さんの意見に今西くんも同調し、センターは白岩さんに決定。

白岩「途中で違うと思ったら代わるのもありだよね」

そして、メインボーカルは安藤さんに決定。

「ラップ2…はどうしますか？」
今西「俺やりたい。「いつかはきっと笑うんだ」のとこでニコッとしたい」
佐野「俺も…この「笑うんだ」のところは結構見せ場として作りやすいかなと思ってて」

ここもまた、候補は今西くんと佐野くんに。

與那城「どうしよっか…」
「とりあえず話し合い…とかですか？」

話し合っても決まらなさそうな雰囲気。どうしようか迷っていると、與那城さんがひとつの提案をした。

與那城「…じゃんけんで決める？」
「あはっ、じゃんけんですか？」

結局はじゃんけんで決めることに。今西くんが勝って、ラップ2は今西くんに。

私はサブボーカル2に決まった。

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早速練習に取り掛かる。

「振りはこんな感じですか？」
佐野「やばい、めちゃくちゃ上手」
「え、ありがとうございます。佐野さんから褒めてもらえるのすっごい嬉しいです…」
佐野「はは、赤くなってる」

あんなにダンスが上手な佐野さんから褒めてもらえるなんて思ってなくて、思わず顔が赤くなる。自分でも、赤くなってるってわかったくらいに顔が熱くなった。

佐野「あ、そうだ。なんか距離感じるから佐野さんはやめてほしい」
「…佐野くんですか？」
佐野「俺下の名前文哉っていうんだよね」
「……文哉くん？」

ほぼ強制的に文哉くんと呼ぶことになった。それがきっかけで、他のメンバーとも仲良くなれた。

安藤「Aー、ここの声の出し方ってどんな感じ？」
「ともくんはお腹に力入れてみてください、出しやすくなると思うので」

「よなさん！」
與那城「俺だけよなさんだよね」
「呼びやすいんですもん」