私を頂上へ連れてって【日プ無印】 (ページ16)

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空くんや瀧澤くんが呼ばれたときは自分のことのように嬉しかった。

中里「待ってるね」

瀧澤「Aちゃんも呼ばれてくださいね」

私はいつ呼ばれるのだろう。もしかしたら、名前を呼ばれずに終わってしまうのかもしれない。

23位で翔也くん、22位で來良くんが呼ばれた。

「翔也くんっ、おめでとうございます」
木全「…大丈夫だよ。信じてるから」
「……待っててください」

「來良くん！…よかった」
來良「ありがとう。……待ってるね」
「直ぐに行きます、待っててください」

そんな言葉を交わして、いよいよトップ20の発表に。

矢部「いつも誰かのために行動し、グループバトル中に見せた新たな一面が印象的です。19位………平瀬A！」
「…！」

呼ばれた。私は19位という順位をいただいた。まだデビュー圏内ではないけれど、とにかく呼ばれた安心感でいっぱいだった。

大平「おめでとう」
「ありがとうございます。祥生くんのこと、待ってますね」

川尻「行っておいで」
「ふふ、ありがとうございます」

川西「大丈夫やったやろ。…おめでと」
「ありがとうございます。拓実くん、後で」
川西「おん、待ってて」

軽く練習生たちと言葉を交わして、壇上へ向かう。まだ、軽く足や手が震えている。欅坂のときの最終オーディションのときより緊張していたかもしれない。

矢部「…以上が、13位までの発表となります。…さあ、19位の平瀬さん。どうですか？」
「まずは、私に投票してくださった国民プロデューサーの皆様に感謝を伝えたいです。ありがとうございます。今はまだデビュー圏内には届かない順位ですが、絶対これからデビュー圏内に入ってデビューしてみせます！これからも、よろしくお願いします」

その後も着々と順位発表が進み、景瑚くんや祥生くん、拓実くんや蓮くん、豆ちゃんにヒチョンさんなど仲良くしてもらっていた方々がデビュー圏内やあと一歩といった位置にいたので、私も早く皆に追いつけるように頑張らなきゃ。

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順位発表式が終わった。脱落してしまった人たちとあまり関わりはなくても、仲間がいなくなってしまうのは悲しいし寂しい。

私たちには次がある。だから、前を向かないといけなかった。