私を頂上へ連れてって【日プ無印】 (ページ13)

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こんなに弱い私が今思ってるのは、「弱い私も愛して」。

表面だけじゃなくて、すぐに悩んで泣いてしまう弱い一面もあるけど、そんな部分も愛して欲しい。

そう思って踊ってみると、気持ちの乗り方が違った。

中里「めっちゃいい！」
宮島「さっきの練習のときと全然違う」

この私も愛してもらえるように、練習するだけだ。

「祥生くん、ありがとうございました」
大平「…ふは、二回目やな」
「…本当にいつも助けられてます」

年も近くて、話をするといつも的確な答えが返ってくる彼のことを、いつの間にか信頼していた。

「祥生くんのおかげで、また殻を破れました」
大平「ええって、そんなん。…あ、もう夕方やしご飯行こ」

他のメンバーも休憩モードだったので、二人で食堂に向かい、一緒にご飯を食べた。初めてだったのに、色んな話をしたしまた打ち解けられた気がした。

景瑚「Aが別の人と食べてる…！仲良くなれたの？感動」
「ふふ、大袈裟なんですけど」

景瑚くんには無事に絡まれてしまったけど、また祥生くんとの絆が深まった気がした。

そこからまた深夜まで練習して、部屋に戻って寝る。睡眠時間は多いとは言えないけど、生き残るためには削らなきゃいけないものもたくさん出てくる。犠牲になったのが睡眠だった、ただそれだけ。

寝るのが好きな私にとってはしんどかったけど、休憩時間に昼寝をしたりしていたら耐えられるようになった。

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そしてまた迎えた授業。

大きく変えた振り付けを披露する。

WARNER「…素晴らしい。え、何？どうしたの？特に平瀬さん。ちゃんとね、見えてくるよ。気持ちが」
「…ありがとうございます！」

先生からも褒めてもらって、またちゃんと練習しようという気持ちになった。

木全「褒められてたね。さすが」
「ふふ、嬉しかったです。ありがとうございます」
木全「だってAが成長したの、俺も分かるもん」
「え？ほんとですか？」
木全「うん。なんか、嘘つかないパフォーマンスになった」
「…ふふ、ありがとうございます」

同じチームの練習生たちからもたくさん褒めてもらえて、本番に向けてさらにギアがかかった。