恋愛体質な俺 4

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橙side

「なぁ、今日さ
いっしょに仕事行かへん？」





珍しく弱々しく笑った




「どうしたの、昨日から」





「いや、なんもないで。
別にいつもどおりやし…

で、一緒に行かへん？」




「いいけど…ほんとに大丈夫？」




「同じ会社なんやしええやろ」




違うよ、私が言った大丈夫はそのことじゃないよ


あなたの好きな人に私といるところが
見られるんだよ






「でもさ……」




「ええって！！」




怒鳴られて体が固まる





「ごめ……」



「いや、私の方こそ……」






どうすればいいのか私にはわかんないよ








ビクビク過ごした1時間




「あき」




名前を呼ばれるだけで
私は幸せだよ、ちゃんと大好きだよ






「うん、、行こっか」






車の助手席に座り外を眺める





「あき……」




「うん……」




「俺、あきの事好きやで。
あき以外は考えられへん」



「うん」







赤に変わる信号





「俺、なんかした…？」







「え……」



予想とは違った



弱々しく言い放った言葉






やっぱりあなたが好きだって






「のぞ「あき、俺のこと嫌い？」ちがっ！！」






再び走り出す車





30分の道のりのはずなのに



すごく長く感じて







「ごめん、仕事終わったら迎えに行くから」




エレベーターを出る直前



そっとかけられた声





「うん……」






振り返ってそっと笑う





私、ちゃんと笑えてたかな…

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