恋愛体質な俺 3

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橙side

「あ、うまい！」



そう言って、思いっきり顔を上げた流星さん




「ですよね！！
私ここのケーキは今までで
1番やって思ってますから！！」





なんだか同じ時間を同じ空間を





共有できてることが嬉しくて舞い上がる


「あ、す…すいません。」





テンションが上がり過ぎてて
冷静になるとものすごく恥ずかしくて





顔を下げて自分の顔に集まった熱を
どうにか下げようと落ち着かせる





「あき、はいあーん」



「へっ………りゅ、流星さん!?」






「いいから、このケーキも食べてみて？」




ニコっと笑われる顔にまたやられる





「い、いただきます
んー！！このケーキも美味しい……」





「よかった。笑」




食べ終わって少しゆったりして



「じゃあ、出よか」




「そうですね」



二人並んで会計場所まで行く




「あそこの二人……
なんか可愛いカップルだね」


「私もそう思う」





そんな声が聞こえてきて

むしろもっと熱くなる顔





「あき？」




「あ、や……な、なんでもないです！」




不思議そうに私を見る顔



「行こか、あき」




「は、はい！
って、お会計！！私、払ってませんよ！！」




「あ、それはお礼。笑
今日俺と過ごしてくれたお礼な。」







またかっこよく笑うから


「じゃあ、今度お礼させてください。」


少し不機嫌になる

こんな完璧な人





「いらんで、別に」




「私がしたいから！！」




「え、あきなんか怒ってへん？」




「別に怒ってません。」




ほんと、こんなに楽しかったこと
久々で怒ってられない。





大毅のこと好きだって自覚したときから

こんなに、こんなに純粋に





楽しめなかったのに…

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