恋愛体質な俺 2

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桃side


「はぁ……」




何度めかのため息がこぼれ落ち、
そのまま気持ちも落ちていく







「はぁ……」



口を開けばため息がこぼれ落ちるから



俺のバイトしているカフェはなんだか空気が淀んでいた






「あんなぁ、いつまでため息つくねん」




「そんなん言ってもさ、はぁ……」





「もー、また！
俺の店が暗くなってくやん！！」





店長らしくない友人は俺のため息の度に
怒りをぶつけてくるし




いや、まぁ俺が悪いねんけど







「もー、休憩行ってこい」




「へーい」





裏へ戻って携帯を開く



連絡来てないかな


メールでもええねんけど






来るはずないのに待ってんねん





「はぁ…、だめやー！！！」




「望うるさい！」



「ごめん、神ちゃん！！」




店長が怒った


神ちゃんが、あの温厚な神ちゃんが！！







なんで、距離できちゃったんやろ




俺、なんかした？





「もー、もーー！！」



「牛か、望」




「りゅーせーやんけ！」





「どうかしたん？」





俺の隣りに座って携帯をいじりだす





「好きな人、できたって言うたやん。
年上の……

ここ最近ずっと、距離置かれて
まともに話せへんねん。」





もう、気がついたら2週間きってるのに



「はぁ……」




ため息は俺の気持ちを抑えるための
俺の抑制剤なのかもしらん。







「いっその事言うてこいや。笑
当たって砕ける望、見てみたいねんけど。」



ほんまに俺の友達か



「砕けたら、なんか奢って。
砕けたこと忘れるくらいごはん食う」






「絶対行かへんわ。」



そう言って表へと消えてった





「伝えても、どうせ」



どうせ、砕けることしかできひんねんから。

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