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緑side

「なぁ、照史」



家に帰ってきた照史に声をかける




「んー?
どうかしたん、とも」


照史の座ってるソファの隣に座る





「兄ちゃんって、呼んでいい…」




「え……」





驚いたように俺を見る



けどすぐに笑顔になった





「ふふっ、呼んでくれるんや!
ともが久々に兄ちゃんっていうてくれる!」





嬉しそうに笑ってた




「ちょ、そんな珍しいことちゃう…」



「嬉しいんやもん!
なんかずっとともに距離置かれて…
崇裕にいつも相談してたんやから。」





安心したような笑みが


俺の気持ちを揺さぶる






「兄ちゃん、俺今までごめん。
ちゃんと向き合わなあかんって思うてた。」




「そんな改まって。笑
本当に今日おかしいで?」





「兄ちゃん、好きやで。
ずーっと、ずっと…」




「知ってる。ともの兄ちゃんやもん。」




分かってたようにゆっくり頷く






「でも、ごめんな。
気持ちには答えられへん。

崇裕が大事で、一番で……
崇裕のことしか考えられへんの。」





真っ直ぐ俺の目を合わせて言うから

逸してしまう





少しだけ、目の前が見えづらくなって





「…っ………」




片手をぴったり目にくっつけたけど
こぼれ落ちてしまって






「智洋、おいで」





「にいちゃっ……」





抱きしめられる温もりが
俺のものやないって最初からわかってたはずやった





それなのに、俺はずっと
照史の優しさに甘えてたんや






「ごめん、ごめん……」






撫でられる頭は

抱きしめられる体は






もう、ない温もりなんや。





「兄ちゃん、大好きやった……」




前に進まない、なんてできない





届かなくていい。
少しだけ、気持ちが伝わったんなら





end.





リクエストありがとうございました!
いや、大ッ好きですこういうやつ!!


若干設定が変わりましたが…
ありがとうございました!!

堕ちて 紫×橙←黄 リクエスト→←3



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レイン(プロフ) - にゃんのすけさん» ありがとうございます!!分かります、末っ子感!!はい、お待ちしてます! (2018年7月24日 19時) (レス) id: 7d9ba37a47 (このIDを非表示/違反報告)
にゃんのすけ(プロフ) - リクありがとうございました!兄組だと末っ子な橙さんが大好きで…黄さんがイケメンすぎてやばいです!またリクエストさせていただけたらと思います! (2018年7月24日 7時) (レス) id: 7fbd53437b (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - ロボットさん» お久しぶりです!リクエストありがとうございます!遅くなりますが、書かせていただきます!! (2018年7月24日 6時) (レス) id: 7d9ba37a47 (このIDを非表示/違反報告)
ロボット(プロフ) - お久しぶりです!またリクで、、。モブおじに絡まれる橙をガチおこで護る赤青が見たいです!宜しくお願いします!! (2018年7月23日 22時) (レス) id: 8ee4945d34 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - にゃんのすけさん» リクエストありがとうございます!大丈夫です、伝わってます!遅くなりますが、書かせていただきます!! (2018年7月16日 7時) (レス) id: 7d9ba37a47 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイン | 作成日時:2018年5月31日 17時

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